自分でできるけど、面倒事は飼い主まかせな猫。その自由奔放さを描く“奥深い理由”とは?【著者インタビュー】

マンガ

公開日:2025/10/15

気分が乗った時だけ気ままに甘え、通常モードでは自分の意志を貫き通すのが猫。一緒に暮らしていると、無言の「ネコ圧」に完敗してしまうことも多々ある。

今日もネコ様の圧が強い』(うぐいす歌子/KADOKAWA)は、そうした飼い主の日常や自分ファーストな猫の心理をユーモラスに描いた猫漫画だ。

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言葉を発さず、目力や態度で飼い主を翻弄する「ネコ圧」。本作で作者は、その迫力や魅力をどう描き切ったのだろうか。漫画では知れない秘蔵エピソードと共に、本作に込めた想いをうかがった。

――ネコ様って、ソファーでの爪とぎなどのイタズラをした時、ネコ圧をかけて「やってない」と、ごまかすこともありますよね。そういう姿を見た時、どんなことを思われますか。

うぐいす歌子さん(以下、うぐいす歌子):まぁ…ネコさんの…やることだしな…ありがとうございますッ!! と思うしかないです。

――本当は自力でできるのに、面倒な時はできないフリをして、人間に上手く頼るのも猫あるあるですよね。

うぐいす歌子:そうですね。クロネコさんはどんなに軽い扉でも、人間が側にいると絶対に自分では開けません。全力で、人間を使います。人間がいない時は、自分で開けているのに(笑)。

――そういうユニークな「ネコ圧」にクスっとできるのも、本作の良さだと感じます。

うぐいす歌子:この本を読んでくださる人類が、ほんの少し、辛い現実を忘れられる時間を作れたらいいなと思って、描いています。ほんの少し。1話につき、5秒だけ忘れてくださいね。それだけが願いです。

文・取材=古川諭香

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