疲れすぎると“娯楽のための文字”すら読めない、でも猫はいける。疲弊する現代人にも届いてほしい「ネコ様」の癒し【著者インタビュー】
公開日:2025/10/18

気分が乗った時だけ気ままに甘え、通常モードでは自分の意志を貫き通すのが猫。一緒に暮らしていると、無言の「ネコ圧」に完敗してしまうことも多々ある。
『今日もネコ様の圧が強い』(うぐいす歌子/KADOKAWA)は、そうした飼い主の日常や自分ファーストな猫の心理をユーモラスに描いた猫漫画だ。
言葉を発さず、目力や態度で飼い主を翻弄する「ネコ圧」。本作で作者は、その迫力や魅力をどう描き切ったのだろうか。漫画では知れない秘蔵エピソードと共に、本作に込めた想いをうかがった。
――ズバリ、ご自身が思う本作の醍醐味や見どころを教えてください。
うぐいす歌子さん(以下、うぐいす歌子):うーん…。絵は頑張って描いています(笑)。
――本作にはキジネコ様の脱走をテーマにした、ここでしか読めない長編の書き下ろし作も収録されていますよね。人間の猫に対する重くて深い愛が伝わってきて、ウルっとさせられました。
うぐいす歌子:漫画家としては初心者すぎる私にとって、この書き下ろし作は初めての長編になりました。正直、もうなにがどうしてこうなったのか記憶にないほど、制作中は大変でした(笑)。
――色々な想いが詰まった本作は、どんな方に届いてほしいですか。
うぐいす歌子:本作は文字が大きくて絵本のように読めるので、そこが救いになる方々に届けられたら、この上ない幸福です。
また、ネコ好きな方はもちろん、人生では疲れすぎて、娯楽のための文字すら読めなくなってしまうような時期ってあると思うので、そういう時に手に取っていただけたら嬉しいです。
文・取材=古川諭香