TOEICで自分でも驚きの300点アップ! これまで何度も挫折してきた著者が「習い事沼」にハマったきっかけ【漫画家インタビュー】
公開日:2025/9/2

「英語は向いてない」と思い続けていたよざひかる(@HikaruYoza)さんが、“1日1分”の勉強で苦手意識を克服した体験を描いた『英語に何度も挫折していた私がTOEIC450点から790点になった話』。本作はX(旧Twitter)で5.6万件の「いいね」を獲得し、注目を集めている。
学生時代から英語の勉強に取り組むも、何度も挫折してきたよざさん。そんなある日、本屋で「英語は1日1分やれ」と説く一冊に出会う。その本をきっかけに、改めて英語学習に挑戦。日々の積み重ねた結果、TOEICのスコアは450点から790点へと大きく伸びたという。
英語が苦手だったよざさんは、どうやってスコアをここまで伸ばしたのか? その学習法と作品に込めたメッセージをうかがった。
自分には才能がないと思っていたけど、小さな習慣で人生が変わった
ーー『英語に何度も挫折していた私が、TOEIC450点から790点になった話』を創作したきっかけや理由を教えてください。
元々、コロナで自粛中に習い事にハマって6つ並行していた時期がありました。その時の体験談を一冊にまとめてどこかに出したいな〜と思っていたことがきっかけです。
英語はその中の一つで、初期に始めた習い事でした。英語の勉強を毎日続けていたら、急に英語力があがったので、これは他のものもいける! と思って「習い事沼」に浸かったという経緯です。
ーー英語学習をしてからTOEICを受験した際、リスニングが聞き取れるようになっていたというシーンがありますが、前回と比較してどういうところで聞き取れたと実感しましたか。
もともとは問題文も聞き取れないほど理解できていない状態でしたが、リスニング冒頭に流れる英語の説明を聞いた時点で「あれ……? 聞こえるぞ……」と感じ、他の会話問題や説明文問題なども、全体的に底上げして聞こえるようになっていました。スコアもリスニングは8〜9割取れていました!
ーー英会話の学習が、TOEICのリスニングにどのように活きたと感じますか。
英会話を通して「とにかく毎日英語を聞く機会があった」ということが大きいと思います。毎日聞くことで脳がだんだん英語に慣れていき、次第に脳の中にリスニングへの切り替えスイッチができた感じがしました。
ーーTOEICリスニングでスコアが上がった要因はどんな点にあったと感じますか。
英会話だと本物の人間が目の前にいるため、流し聞きするだけのリスニングとは違い、聞き取れないと大変気まずい時間が流れます。なので、昔独学でやっていたリスニングより、相手と話すために「会話を聞こう」と前のめりの姿勢で聞いていたのがよかったんだと思います。
ーー同作を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントはどこですか?
とにかく自分が英語に挫折しまくっていたので、そこがちゃんと伝わるように描こうと思いました。
ーー気に入っているシーン、台詞を教えてください。
「人はそれぞれ違う人生のタイムラインがあって当たり前で、人生はそもそも長い勉強の旅なんだ」「だからいつ何を学んだって、恥ずかしいってことはないから」と励ましてくれた英会話の先生の言葉と、同じ「Josh(ジョッシュ)」の名前を持つ人たちが集まって「誰が本物のジョッシュか」を決める「Josh Fight(ジョッシュ・ファイト)」というイベントが開催されたという海外ニュースを見かけた場面です。
当時先生にこの言葉を言われたことがかなり衝撃的で、毎日メモした言葉を見返しては「素敵だなー」と眺めていました。また、「Josh Fight」は参加者がプールヌードルなどを用いて戦う大会なのですが、その様子を写した実際の写真も印象深く大好きだったので、どちらのエピソードもマンガに組み込むことができて嬉しかったです。
ーー本作に対する反響で嬉しかったことはありますか。
実際に英会話をはじめました! という連絡をいくつかいただきました。すごく嬉しかったです。また、語学教育に従事している方から感謝されたことも嬉しかったです。
ーー現在挑戦中、または挑戦したい習い事を教えてください。
次はベリーダンスを習ってみたいと思っています!
ーー本作を通じて描きたいこと、伝えたいことはなんですか?
私は長らく、自分にはなんの才能もない……的なことを考えていたのですが、英語の勉強を通して「毎日ちょっとずつでもやれば、少しずつうまくはなる」という当たり前のことに気がつきました。才能……ない……としょんぼりしている方がいたら、気になさらずに好きなことをどんどんやってみてもらえたら嬉しいなと思います。
ーー今後の展望や目標を教えてください。
とりあえず習い事の体験記を一冊にまとめるのが目標です。英語、絵画教室、韓国語と描いてきましたが、あと作曲、ボイトレ、ピアノが残っています……!
ーー作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
いつも本当にありがとうございます。記事も漫画も、引き続きよろしくお願いいたします。