“竜人”の美少年との同居生活… なぜか気まずい!?『汐風と竜のすみか』最新2巻も見逃せない展開に

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PR 公開日:2025/9/5

汐風と竜のすみか 2巻
汐風と竜のすみか 2巻(縞あさと/白泉社)

 同居人は、竜人の少年でした――。竜人と人間の交流を描いた、話題沸騰の現代ファンタジー『汐風と竜のすみか』(縞あさと/白泉社)。そのコミックス最新2巻が、9月5日に発売される。

物語の舞台は、竜の特徴や能力を備えた種族・竜人が暮らす街「篭崎(こもりさき)」。父親を亡くした主人公の瑞花(みずか)は、叔父に引き取られ、この街に引っ越してきた。叔父の家には同い年の下宿人がおり、名は天辰(てんしん)という。人間ではなく、“竜人”の少年だった。

 一見すると普通の人間に見える竜人だが、肌には鱗があり、腕を竜のように変形させ、翼を生やして飛ぶこともできるなど、人類の域を超えた特徴を備えている。それでも瑞花は、新天地でうまくやろうと意気込み、彼にフラットに接していくが、天辰はまったく心を開こうとしない。瑞花を遠ざけるような発言を繰り返し、ついには下宿先を出て行こうとした。

 とはいえ、これらの言動はすべて天辰なりの優しさによるものであり、下宿先から立ち去ろうとしたのもこれ以上瑞花を怖がらせないため。一緒に暮らすうち、瑞花はそんな不器用な優しさに触れていき、やがて天辰が抱える“竜人”ゆえの傷を知ることとなる。

 一方、物語の舞台となる「篭崎」では竜人が神格化されている側面もあり、ときにそうした背景が波乱を呼ぶことも。瑞花と天辰の同居生活にとどまらない、独自の世界観が物語をさらに盛り上げていく。

 また同作に登場する竜人は天辰だけに限らず、性格も実に多彩。たとえば天辰の友人・櫂理(かいり)は、爽やかなイケメン男子であるが、その裏では天辰に異常な執着心を抱き、彼と同居している瑞花を強く敵視している。ほかにも、なぜか瑞花を睨み続ける紅(こう)や、わんぱくな竜人の小学生・大珠(たいじゅ)など、クセ者揃いで賑やかだ。

 櫂理(かいり)
櫂理(かいり)
 紅(こう)
紅(こう)
 大珠(たいじゅ)
大珠(たいじゅ)

 そんな『汐風と竜のすみか』のコミックス最新2巻では、人間関係がさらに複雑化する展開に。学校でさまざまな竜人と出会った瑞花は、持ち前の真っすぐさで彼らの心をほどいていくも、櫂理からは依然として嫌われている。加えて天辰ともひょんなことからギクシャクしてしまい、新たな波乱を呼ぶ展開となりそうだ。

 人間と竜人――異なる種族との共存を通して、リアルな人間ドラマを描き出した『汐風と竜のすみか』。温かくも、どこか切ない物語からますます目が離せない。

『汐風と竜のすみか』の試し読みはこちら
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