マシンガンズ滝沢「子どもの小学校卒業時、ランドセルをフィリピンまで直接届けました」ごみの分別や環境保全を「楽しむ秘訣」【インタビュー】
公開日:2025/9/5
「ごみ減らし」はプラスにしかならない

——ペットボトルはわかりやすいですよね。ただ、間違えて覚えている分別もたくさんあるなと、滝沢さんの「ゴミ清掃員の日常」シリーズを読んで思いました。たとえば、ポテトチップスの袋は本来「プラ資源」ですが、汚れを拭き取らずに出すなら「可燃ごみ」なんですよね?
滝沢:資源にしたいのなら、基本的に、汚れているものはNGなんです。お弁当の空き容器なんかも、汚れたまま出すなら可燃ごみにしたほうがいい。汚れを落とさずにリサイクル工場に持っていかれると、2〜3日保管されるうちに汚れが広がって、虫が寄ってくるんですよ。資源がごっそり台無しになってしまう。ポテトチップスはティッシュなどで汚れをきれいに拭き取ると、可燃ごみがプラ資源に変わります。
——「プラ」の表示があるからといって、そのまま捨てるのではだめですね。滝沢さんの本を読んで、親子で一緒に正しい知識を身につけたいです。
滝沢:うちでは、奥さんが勝手にごみを捨てるので「勝手に捨てないで。俺にやらせてほしい」っていつも思うんですよ。
——ええ!? それはどういうことですか。
滝沢:うちにコンポストってものがあるんですね。土の中に生ごみを入れると、微生物に分解されて消えてなくなるんです。麦茶のティーバッグの中身も分解できるんだけど、奥さんが忙しい時に内緒で可燃ごみに入れちゃう。それを俺が見つけ出して「これは資源なんだよ」って伝えるんですけど。うちのごみの管理はめっちゃ厳しいですよ。
——厳しいですね(笑)。お子さんにも指導を?
滝沢:いや、子どもにはそんなに。俺が楽しんでいるから、なんか楽しそうだなって勝手に真似しているんだと思います。親が分別を嫌がるから、子どもも嫌がるんだと思いますよ。僕にとってごみを減らすことはプラスでしかないですからね。ごみをきちんと捨てられる人間は金持ちになると信じているので。
——そういえば、過去のシリーズでは「高級住宅街ほどごみが少ない」という事実が描かれていましたね。
滝沢:そうです。お金持ちは無駄な買い物をしないから、ごみが少ない。それを真似していたら、お金の使い方が変わってきました。何かを買う時に「このお金があの会社に入る」ことがわかると、「じゃあ知り合いの店で買おう」と思い直したりとか、エシカル消費(=人・社会・地域・環境に配慮した消費行動のこと)が身についてきたので。まだまだ道半ばですけど、もっと続けたらまた新しい気づきがありそうです。