「口紅」と言ったら娘は大爆笑!? 年を重ねたからこその「あるある」満載、大人気ブロガー・カータンの50代の日常コミックエッセイ【著者インタビュー】

マンガ

公開日:2025/9/13

「何だか昔より行動力が落ちているかも」「年のせいかな」――そんなことを感じているアラフォー、アラフィフ、アラ還の女性たちに読んでほしいのが、月間800万アクセスの人気主婦ブロガー・カータンさんの『ビバ 女の古』(主婦の友社)。50代の明るく楽しい毎日を描く日常コミックエッセイだ。父親と姉を相次いで亡くしたカータンさんは、「思い立ったら即行動」とあらゆることに挑戦する。映画やドラマのエキストラに挑戦したり、憧れの松田聖子のディナーショーに出かけたり、マッスルショーで大はしゃぎしたり……。時に年齢を感じることもある。だけど、クヨクヨ悩むなんてもったいない! 読めば「年をとるのも悪いことばかりじゃないかも」と思えてくる。前向きな気分になれる。そんな本書はどのように生まれたのか。著者のカータンさんにお話を聞いた。

――本書では、「女の子」から「女の古(こ)」になったカータンさんの日常が綴られています。年を重ねているからこそのエピソードに、「私と同じだ」と思わず共感させられてしまう読者は多いのではないでしょうか。最近、カータンさんの身に起きた「もしかして年のせい!?」なエピソードがあったら、教えてください!

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カータンさん(以下、カータン):「ベッドでの読書、秒で寝落ちしてしまう」問題ですね。話題の新刊を買って、友達に「2、3日で読み終わるから、すぐに回すね!」と言いながら、気がつけば数ページで寝入ってしまい、一向に読み終わりません。

――私もよくあります(笑)。本書では、カータンさんが2人の娘さんから受ける指摘も印象的です。カータンさんは娘さんから口臭を指摘されて傷ついたり、スーパーでお買い物中、他の人をカータンさんと間違えた娘さんに「だって おばさん みんな おかっぱ」と言われてしまったりします。娘さんたちからの指摘は多いのでしょうか。娘さんたちとの間にジェネレーションギャップを感じることはありますか。

カータン:確かによくありますね。この前は外出しようとしている次女に「口紅塗らないで行くの?」と聞いて、爆笑されました。「口紅って? やだぁ、リップと言ってよ」と。私は「リップ」というと、唇を保護するための、色がつかないもののイメージで、いまだにそこから抜けられずにいます。「チーク」も意識してないと、「頬紅」と言ってしまいます(笑)。あと、K-POPアイドルの名前も顔も覚えられません。昔、親に何度教えても、早見優と松本伊代の違いがわからなかったように、私も娘の推しの顔が覚えられません。

――カータンさんは、本書の中でも、年を重ねていくことで起こるそんなトラブルを明るく楽しく描き出しています。年をとることを嘆く人も多いと思いますが、どうしたらカータンさんのように前向きに捉えることができるでしょうか。

カータン:ありきたりですが、「今が一番若い!」と考えることでしょうか。誰でも平等に、1年に1歳、年をとる。それはどう足掻いても変えられない現実です。年齢を理由に後ろ向きになっている時間はもったいない!

取材・文=アサトーミナミ

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