「フードファイトの会場ですか?」張り切って料理をたくさん用意したら… 前向き爆笑50代ライフ【著者インタビュー】

マンガ

公開日:2025/9/14

「何だか昔より行動力が落ちているかも」「年のせいかな」――そんなことを感じているアラフォー、アラフィフ、アラ還の女性たちに読んでほしいのが、月間800万アクセスの人気主婦ブロガー・カータンさんの『ビバ 女の古』(主婦の友社)。50代の明るく楽しい毎日を描く日常コミックエッセイだ。父親と姉を相次いで亡くしたカータンさんは、「思い立ったら即行動」とあらゆることに挑戦する。映画やドラマのエキストラに挑戦したり、憧れの松田聖子のディナーショーに出かけたり、マッスルショーで大はしゃぎしたり……。時に年齢を感じることもある。だけど、クヨクヨ悩むなんてもったいない! 読めば「年をとるのも悪いことばかりじゃないかも」と思えてくる。前向きな気分になれる。そんな本書はどのように生まれたのか。著者のカータンさんにお話を聞いた。

――本書では、カータンさんの50代の楽しい日常が綴られています。年を重ねているからこそのエピソードには、思わず共感させられる読者も多いのではないでしょうか。私が特に印象的だったのは、「町中華は大人数で」というエピソード。旦那さんとふたりでの食事、昔は店員さんが驚くほどたくさん食べられたのに、今は全然食べきれない。「年々自分が予想した量と実際に食べられる量に差が出ているのかも?」というお話です。最近の食にまつわるエピソードがあれば教えてください!

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カータンさん(以下カータン):我が家に8人くらい集まって飲み会をすることになって、若い方も多かったので、私は張り切って料理をたくさん用意したんですよ。「これじゃ足りない!」「もっと用意しなきゃ!」と。そしたら、来た人たちが並べられた料理を見て「フードファイトの会場ですか?」と引かれました(笑)。

――フードファイト(笑)。本書でも、カータンさんの綴るエピソードは、どれも面白く、ついついクスッと笑わされてしまうものばかりです。カータンさんの周りでは面白いことがいつでもたくさん起きているように感じてしまうのですが、面白い出来事を見つけるコツがあれば教えてください。

カータン:面白いことをキャッチするアンテナを立てることでしょうか。街でよく芸能人を見つける友達がいるんです。「今日、渋谷に俳優の◯◯がいたよ」と。「芸能人遭遇率が高いな」と感心していたんですが、私と一緒にいる時も、彼はよく見つけるんですよ。私なんてまったく気づかないのに。彼は、芸能人発見アンテナを頭の上に立てているんだと思いました(笑)。

――常に、面白いことをキャッチするアンテナを立てているカータンさん。これからの目標を教えてください!

カータン:人生を楽しむこと。目標は父です。父は人を笑わせることが好きな面白い人でした。晩年は突然視力を失い、年齢も年齢だったので、最初は戸惑い、生きる希望を失って塞ぎ込んでいました。ですが、その後、気持ちを切り替えて、デイサービスに通い始め、歌を歌ったり、仲間とおしゃべりしたり、毎日を楽しんでいました。父が亡くなった時、姉と「パパの人生、あっぱれだったよ!」と感心したほどです。私も父を見習い、人生を楽しみたいと思っています!

取材・文=アサトーミナミ

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