第一線を走り続ける漫才師・2丁拳銃による、驚異の100分間ノンストップライブ【インタビュー】
公開日:2025/9/29
※本記事は、雑誌『ダ・ヴィンチ』2025年10月号からの転載です。

2丁拳銃が100分間のノンストップ漫才を披露する毎年恒例の単独ライブ『百式』が今年も開催されることに。型破りな長尺漫才に挑み続ける二人に思いを聞いた。
――2002年にスタートした『百式』のあゆみや近況をお聞かせください。
川谷修士氏(以下、修士):『百式』を始める前は、漫才を1本やる度に舞台袖にはけて、また出直して、っていう単独ライブやったんですけど、ふと“毎回はけるの面倒やな”って思ったのがノンストップ漫才のきっかけでした。それでキリのいい100分に。
小堀裕之氏(以下、小堀):過去に一度だけ、漫才がうまくいき過ぎて97分くらいで終わっちゃったら、お客さんから「え~」っていう声が。それからはしっかり100分にこだわっています。
修士:近頃は、相方のクズキャラを漫才のなかで生かしたいのに、本人にクズの自覚がないせいでうまくいかないのが悩みです。
小堀:自覚がないのにネタにしたら嘘つくことになってまうからイヤやねん。
修士:あんた嘘ばっかついてるやん(笑)。
――今年の『百式』で意識していることは?
修士:100分の中に、賞レースで使えるような強い部分を作りたいですね。去年の『THE SECOND』でがっつり爪あとを残したザ・ぼんちさんから刺激を受けたので、自分たちも結果を出したい。いまは、理屈抜きで笑えるようなストロングスタイルの漫才を意識していますね。
小堀:何にしても、体重の乗った漫才がしたいですね。この先『THE SECOND』で優勝して、その後の『百式』がどうなるかが、自分でも楽しみやったりもします。
修士:そんなん言うたら、優勝できないフラグが立ちそうでイヤやねんけど。
――『百式』を成功させるために、何か準備していることはありますか。
修士:本番は体力勝負なので、月並みですけど時間があるときにジムに行ってます。
小堀:僕は神社が好きなので、ゲン担ぎでよくお参りに行ってます。
修士:そういえば、財布がお守りでパンパンやもんな。すごい神頼みしてる。
小堀:近所の神社には週1でお参りを。
修士:多いって(笑)。
取材・文=澤井 一、写真=川口宗道
にちょうけんじゅう●ボケ担当の小堀裕之と、ツッコミ担当の川谷修士による1993年結成の漫才コンビ。関西で人気に火が付き2000年に東京進出。2002年に100分間ノンストップ漫才ライブ『百式』をスタートさせ、03年にはM-1グランプリで決勝進出。漫才師として評価される他、小堀は、落語、演劇、音楽方面でも活動、修士も役者としての顔を持つなど、ともに多才。

『2丁拳銃単独ライブ「百式」2025』
チケット発売中
東京/11月1日(土)ルミネtheよしもと
大阪/11月14日(金)なんばグランド花月(配信あり)
主催:吉本興業
芸歴33年目にして、いまも新ネタで精力的にライブ活動を続ける2丁拳銃が“100分間ノンストップ漫才”を披露する毎年恒例の単独ライブ。「はいどうも」から「もうええわ」まで、文字通りノンストップの笑いが繰り広げられる。常連ファンの間では「100分間があっという間」と評判。トップクラスの実力を誇る2丁拳銃ならではの圧巻の漫才を、思う存分味わえる。