サブウェイ完全攻略/絶望ライン工 独身獄中記 第55回
公開日:2025/10/15

「両耳にパンを当ててみてください。バカのサンドイッチの完成です。」
有名な、いつか使ってみたい美しい文章だ。なかなかその機会に恵まれないので序文としてみた。
これが言いたかっただけなのでこのまま擱筆としたいが、私にもメンツというものがあるので続きを書かざるを得ない。
サンドイッチと云えばやはりサブウェイ。アレはとてもいい。
安くはないが旨いし野菜タップリで体に良さそうだ。
過去毎日サブウェイを1食取り入れるように心がけ8kgの痩身に成功した者さえいる。
初めは注文の仕方に戸惑うが、テンプレートに慣れてしまえば楽勝である。
さて、サブウェイの話をする際はいつもシンガポール料理の悪口から始めなくてはならないが、本稿では省略する。
とりあえずサブウェイを初めて食べたのはシンガポールだった。
毎晩デカい蟹が入った大味なカレーやプリンのように甘いラーメンを嗚咽を漏らしながら食べていたわけだから、久しぶりの美味しい食べ物に大変に感動した。
シンガポールで一番旨い飯はサブウェイである。次が海南鶏飯(チキンライス)、吉野家、丸亀、サイゼリア、セブンイレブンと続く。
皆が最初に躓くであろうオーダー方法であるが、まずはメニューからひとつ選んでパンの種類を検討する。
トーストするかどうかの2択を仕掛けられたらとりあえず焼いて貰っておけば間違いがない。
野菜は全部多め、オリーブとピクルス。ドレッシングはおすすめで。
実に簡単である。
続いてサブウェイのレギュラーメニュー18種類を全て食べ、現在3周目を楽しむ私が選ぶベスト5をご紹介したい。
そうなると記事に写真を貼る必要があるな。技術的に可能なのか編集松原某に確認せねばなるまい。
でもよく考えたら私と同時期に始まったエッセイ「酒飲み独身女劇場・ハッピーエンドはまだ来ない」を見るに多くの写真が記事に挿入されている。
よって可能であるとここに判断するものです。
第5位 アボカドチキン

ああこれぞサブウェイだよなぁというシンプルで飽きの来ない味、名称と味がピタリと一致し変な裏切りがない。
チポトレソースのピリッとした辛さが絶妙で食べれば食べる程腹が減る。
どっしりとした安定感がありなんだかんだ一番食べている。
第4位 たまご

3度食べて3度とも「うわぁこれが一番旨いわ」と思った。
塩コショウだけのシンプルな味付けでパンの甘さと卵の旨味がより立体的に際立つ。
そんなおいしくて温かい卵サンドをタップリの野菜と一緒に食べられて幸せな気分になる。
卵サンド好きもそうでもない方も一度食べてみて欲しい。
第3位 スパイシークラブハウス

396kcalと全メニュー中最高熱量、エネルギーと旨さの塊。
野菜マシマシにしてかぶりつくとボリューム満点、前述のたまご単体ですら旨いのに辛いチキンとマヨが合わさり最強にわんぱくな味。
もちろんノーマルのクラブハウスも旨い。
第2位 生ハム&マスカルポーネ

他に似た味が一切存在しないサブウェイの理。
全メニュー中素材のマリアージュ感を最も感じることが出来る。
生ハムとマスカルポーネはもちろんそれを引きたてるバジルソース、トマトとピーマンのフレッシュさが合わさり感動的な旨さだ。
第1位 チーズサラダチキン

何故これが1位なのかというと1番好きだからです。
温かいチーズがとろけてさっぱりチキンをこってりチキンにしやがる。
チーズとチキンのさり気ないしょっぱさ、ほんのり甘いパンと野菜・・・なんて優しい味なんだ。
この世界は優しさで出来ている。食べたら誰もが優しくなれそうな、そんな味です。
(2025年10月1日追記)
令和7年9月10日のメニュー改定により残念ながらチーズサラダチキンは姿を消した。
サラダチキンにチーズトッピングで焼いてもらえば再現可能だが、それだと30円高くなる。
この戦乱に乗じてアメリカンクラブハウス、贅沢てりたまの2品が新たにメニューに加わったが、殊に贅沢てりたまは類稀なる傑作であると感じるのでご紹介します。
改定メニュー 贅沢てりたま

一度姿を消したがその人気ゆえ復活した不死鳥メニュー。
449kcalとスパイシークラブハウスを超え全メニュー中最高熱量を更新、大好きなチーズサラダチキンを失った悲しみを癒す圧倒的旨さ。
たまごと照り焼きチキンを合わせたサンドイッチ界の親子丼、ボリュームがあり明日も食べたくなる味だ。
せっかくなのでワースト2も発表する。
まずツナ。見た目通りの凡庸な味で期待値を下回ってくる。おいしいけど。
そしてベジーデライト。これは野菜だけがパンに挟まったやつ。
塩コショウとオイルがついてくるのでそれをかけて食べる。おいしい。
通ぶる人は「1番旨いのはベジーデライト」などと述べるらしいがただの逆張りである。
これが430円もするのだ、皆目を覚まして欲しい。
ところで前述「ハッピーエンドはまだ来ない」の著者は奇しくも私と同じ動画投稿者である。
加えてなんとなくジャンルも似ているような気もする─しかし著者名をここに述べることは憚られるのだった。
アンチや狂信者より厄介な「ガチ恋勢」と呼ばれる方々が双方の陣営に迷惑をかける事が容易に想像できるからです。
限界独身中年男性の私でさえ、そうした方々からの気持ち悪いアレコレが毎日送られてくるのだから某酒飲み独身女性に至っては想像を絶する物量であるように思う。
双方のガチ恋同士がこれを機に交流を深め、マッチングして結ばれる素敵な未来が創れたならとても素晴らしい。
それか真っ向からぶつかって対消滅して欲しい。
取り出したエネルギーで湯を沸かし、タービンを回せば環境に優しいガチ恋発電機の完成です。
42歳独身男性。工場勤務をしながら日々の有様を配信する。柴犬と暮らす。