2026年は「自分はどうしたいのか」が問われる年。水晶玉子が27タイプ別に運勢を占う、当たると話題の占い本【インタビュー】

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公開日:2025/10/8

 雑誌やテレビ、ラジオでも「当たる」と評判の占術研究家・水晶玉子さん。今年も、販売累計76万部突破の大ヒットシリーズ「水晶玉子のオリエンタル占星術 開運暦」の最新版『水晶玉子のオリエンタル占星術 幸運を呼ぶ365日メッセージつき 開運暦2026』(水晶玉子/集英社インターナショナル)が発売された。

 オリエンタル占星術とは、真言宗の開祖・空海が中国から持ち帰った宿曜経(しゅくようきょう)という占いと、その源となったインド占星術をミックスしたもので、生年月日から導き出す27の「本命宿」タイプ別に運勢を読み解くものだ。

 本書では、「27の本命宿ごとの全運勢 & 365日メッセージつき開運暦」はもちろん、おなじみゲッターズ飯田さんとの「どうなる!? 2026年大予測」対談、「27宿×12星座 2026年運勢ランキング」、「2026年 HAPPYを引き寄せる運命の相性辞典」に、今年は動画つきの「めくって開運!! おみくじシール」など、充実の内容が楽しめる。

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 新しい時代が見えてくる2026年、どう生きる? 水晶さんにお話をうかがった!

星宿の2026年は、それぞれが「新たに目指すべきもの」を見つける年

『水晶玉子のオリエンタル占星術 幸運を呼ぶ365日メッセージつき 開運暦2026』
『水晶玉子のオリエンタル占星術 幸運を呼ぶ365日メッセージつき 開運暦2026』(水晶玉子/集英社インターナショナル)

──2025年の占いも、これぞ的中と思えるニュースがたくさんありました。
 
水晶玉子氏(以下、水晶):2020年から、「大きな時代の曲がり角だから、曲がり切るには数年かかります。2025年には、角を曲がった先がいろいろ見えてくると思いますよ」と言ってきました。実際、世界の在り方が変わってきましたね。これまでとは正反対になった価値観もたくさんありました。

 2025年はオリエンタル占星術では、「柳宿(りゅうしゅく)」の年で、「専門性を極める」という傾向が生まれる年。たとえば医療や農業など、今まで当たり前だと思っていたものを専門的に突き詰めてみると、問題が表に出てきたという分野もありました。さらに、柳宿は蟹座に属する星座ですし、西洋占星術でも、世の中のトレンドを表す木星が、「ファミリー」や「ルーツ」などを象徴する蟹座に入っています。たとえば、「まず自分の国のことを考えよう」という発想は世界の潮流ですよね。いったん自分の足もとを見て、それぞれのアイデンティティについて考える。そうすることで、隠れていたものが明らかにされるという流れが、世界を変えているのだと思います。

「三歩進んで二歩下がる」とも言うように、いろいろ考え、行き過ぎたことを修正しながら進んでいくために、今、過去を振り返ったり、保守に振れたりしていることは、悪いことではないと思いますよ。2026年の前半くらいまでは、「過去に起きたことが掘り返される」という今の潮流は続きそうですね。

──2025年7月5日は、予言のとおりにならなかったようでほっとしていますが……。

水晶:日本で大きな被害が発生することはありませんでしたが、カムチャツカ半島やトカラ列島で比較的大きな地震がありましたね。あの時期は、「なにかある時期」であったことは確かなのだろうと感じました。世界は「天の気」「地の気」「人の気」で動いているので、今回、「大きな災害が起きるのでは」と予言され、人々がそこに意識を向けたことで、大災害が抑えられたのかもしれないというような気もしますね。「予言されたことは当たらない」と言いますが、それは、「人の気」が抑えた結果だと思います。あらためて、「人の気」を感じた出来事でしたね。

──なるほど、運命は変えられるのだと思えますね。その上で、2026年はどのような年になりそうでしょう?

水晶:2026年はオリエンタル占星術では「星宿(せいしゅく)」の年。星宿は、獅子座に属しています。レジャーなど、明るく楽しいことがよく似合いますね。ただ、「星」は遠いところで輝いているものですから、「なにかがパッと明るく光り輝く」というわけではない。2020年くらいからさまざまなことがぐちゃぐちゃになってしまい、2025年は今まで隠れていたものが白日のもとにさらされて、落ちた偶像もあるし、見失った目標もあると思います。そういった混沌の中から、それぞれが、新たに目指すべきものを見つけていく──そのときに「星」は、遠くで輝く「夢」や「理想」となってくれるでしょう。2026年は、「次の希望の星」を見つける年です。

 その目標も、獅子座は自己表現を象徴する星座ですから、「みんなと同じ」目標である必要はありません。個人の気持ち、個性みたいなものをもっと強くアピールし、なんらかの形で自己表現をしたほうがいいときです。これまでとは世界の潮流ががらりと変わるので、その中で「自分はどうしたいのか」が問われる年ですね。

「楽しむこと」「楽しませること」が2026年の開運ポイント!

──2026年は、警戒期間である「七曜陵逼」が例年より少ないそうですね。

水晶:2025年の七曜陵逼は約2カ月間ほどあったのですが、2026年は1カ月間ぐらい。本来の「七曜陵逼」の平均は1カ月くらいなのですが、ここ数年は多すぎましたね。七曜陵逼の期間が少ないだけでも、2026年は明るく過ごしやすい年になりそうです。

──警戒して過ごすべきタイミングは「自分の我を通さないこと」が大切だとこれまでの取材でおうかがいしてきました。七曜陵逼が少ないということは、受け身ではなく、自分から挑戦しやすい1年にもなるのでしょうか?

水晶:そうですね、いろんなことに挑戦するといいと思います! 「挑戦には学びや勉強が必要になりそう」と思われるかもしれませんが、獅子座って、そんなにしちめんどくさい星座ではないんです(笑)。楽しむこと、楽しませることがひとつのポイントになってくる。「楽しいからやりたい」と思えるもので個性を出す、目標を見つけるということが大切です。

 また、2026年は、10年で運気を一巡する十干では「丙(ひのえ)」、12年で運気を一巡する干支では「午(うま)」です。ともに「火の気」を持っているし、さらに獅子座の影響もあるから、すごく明るいし熱い。2026年版の『水晶玉子のオリエンタル占星術 開運暦』の表紙、見てください。表紙は毎年、持っているだけで運気が上がるようにラッキーカラーとその年のイメージで作っているのですが、今年は真っ赤な地にゴールドの大きな星がバーンと主張していて、しかも帯は明るいオレンジ色。こういう明るさ、熱さなんです(笑)。

 「火の気」って、遊びやレジャーなどの「楽しいこと」を意味するので、エンタメが盛り上がったり、新しいスターが生まれたりということもあるかもしれない。一方で、明るいということは、「白日のもとにさらされる」ものがさらにあるということでもあるんですよ。表に出てくるなにかがまだまだあると思いますし、それによって世の中が明るくなるということもあるのだろうなと思いますね。

 一方で、火って、扱いを間違うと怖いものですよね。焚き火やバーベキューは楽しいけど、気をつけないと火事になってしまいます。午(うま)もかわいいし役に立ってくれますが、暴れ出すと、落馬したり蹴られたりで怪我をしないとも限らない。「火の気」の扱いの難しさには、注意したほうがいいかもしれません。情熱のようなものをいかにコントロールするかということが大切だと思います。「ただ楽しんで終わり」というふうにしないで、お祭りで盛り上がったらごみは拾って帰ろうとか(笑)、楽しいことの中にも軸を作るとか、楽しみを未来に活かすような年にしてほしいなと思います。

──2026年の開運行動を教えてください。

水晶:やっぱり「楽しい」という気持ちを大切にして、どんな形でもいいので、自分の個性を表に出していくことですね。たとえば今、「年金生活でも節約を楽しんでます」って発信していらっしゃるご年配のYouTuberさんがいますよね。そんなふうに自分のこだわりや「楽しい」と思えることを発信するのもいいですし、もちろん広く発信しなくても、まわりの人と、「今、こんなことにハマってるんだよね」という話をすることで、コミュニケーションを取るのもいいでしょう。

 また、自分の個性を表に出そうというときに、クリエイティブな活動をするのはおすすめです。私も手芸が好きなので、またやってみるのもいいかなと思っています。ミシン、高校生のときから触ってないけど……(笑)。自分でお洋服を作れたらいいな、なんて考えています。古いものを作り変えるようなこともいいですね。何かの修理、カスタマイズでもよいのでぜひクリエイティブなことを考えたり、実行したりしてみてください。

「運気は自分で作るものですよ」という話をいつもしていると思いますが、星宿の2026年は、遠くにあって輝く星を見るように、あなたの未来にかける思いが、自分の人生も、周囲のことも、そして社会も、世界をも変えるんだという、遠大な気持ちで動いてほしいなと思います。

■2026年、あなたに訪れる「運命の出会い」は? 27宿別プチアドバイス

 ここまでは、どの宿の人にも当てはまる2026年全体の運勢を見てきた。より詳細な運勢が気になる人は、27宿別、2026年に訪れる「運命の出会い」をチェック!

 自分の「本命宿」は、「水晶玉子のオリエンタル占星術」サイトで確認して。

「本命宿」がわかったら、2026年、あなたに訪れる「運命の出会い」を見てみよう!

婁宿(ろうしゅく)
胃宿(いしゅく)
昴宿(ぼうしゅく)
畢宿(ひっしゅく)
觜宿(ししゅく)
参宿(しんしゅく)
井宿(せいしゅく)
鬼宿(きしゅく)
柳宿(りゅうしゅく)
星宿(せいしゅく)
張宿(ちょうしゅく)
翼宿(よくしゅく)
軫宿(しんしゅく)
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心宿(しんしゅく)
尾宿(びしゅく)
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女宿(じょしゅく)
虚宿(きょしゅく)
危宿(きしゅく)
室宿(しつしゅく)
壁宿(へきしゅく)
奎宿(けいしゅく)

『水晶玉子のオリエンタル占星術 開運暦』10周年! 続けるためにはアップデートが不可欠

──『水晶玉子のオリエンタル占星術 開運暦』は、この2026年版で10周年とのこと。おめでとうございます!

水晶:みなさんのおかげで10年も続けることができ、本当にありがたいと思っています。ことわざでも「十年一昔」と言いますし、実はオリエンタル占星術でも、運気は9~10年周期で、巡っているんですよ。

 最初にこの『水晶玉子のオリエンタル占星術 開運暦』を作ったのは、「危宿(きしゅく)」の私が「壊」の運気の年のことでした。オリエンタル占星術自体は、20年ほど前から雑誌に掲載していたのですが、出版界の状況が変わってしまい、雑誌では続けられないということになったときに、こういう形の本になったんです。私は雑誌育ちなので、できれば雑誌で続けたいって言い続けてきたんですけどね……そのときは、「もう殻を破って挑戦したほうがいいということなのかな」と。

──自分の殻や目の前の壁を「壊」して、変化されたということですね。

水晶:そうそう。それまでは私自身もメディアにあまり出ていなかったんだけど、お声がけがあって、ときどき出演するようになりました。それまで雑誌に登場するときはずっと後ろ姿だったのですが、テレビの生放送に出演するときは、さすがにそういうわけにもいかなくて(笑)。仮面をつけるようになったのはそのときからです。私も自分の殻を破ることができたかなと思いますし、オリエンタル占星術も、雑誌から書籍に媒体を移して、ひとつの新しい旅を始めたんだな、というイメージでした。

 2025年はまた私にとっての「壊」の年だったので、『開運暦』の内容や体裁も変えてみようかなとも思ったんですけどね。4年前、私が「胎」の年に一度大きくリニューアルしているので、今回は大きな変更はしませんでした。2025年の「壊」運は、自宅キッチンのリフォームだったみたいです(笑)。でも、10年続けてみて、「続けるための小さなアップデート」を積み重ねていくことは、本当に大切だなと実感しています。

『水晶玉子のオリエンタル占星術 幸運を呼ぶ365日メッセージつき 開運暦2026』には、今年は新たに、自分の夢や目標を実現するタイミングとコツを指南する「ターゲットチャンス」というコンテンツが加わりました。また、「めくって開運!! おみくじシール」も、2026年版は、シールをめくると私からあなたへの一言が読めるだけでなく、そこにあるQRコードを読み取ると、私が語る開運メッセージ動画を見ることができます。おみくじシールですから、それはきっと2026年のあなたにふさわしいメッセージなはずです。楽しみにめくってみてくださいね。

 ここ数年、なかなか明るい見通しをお伝えすることができずにいましたが、2026年は明るい兆しの見える年です。『開運暦』も、真っ赤な表紙に大きな星を配置したパッと明るいデザインになったと思うので、ぜひみなさんも、あなたの“星”を見つけてください。本屋さんで手に取っていただくときも、運命に導かれてこの本のもとにたどり着くのではなくて、「自分がこの本を見つけるんだ」という気持ちを持って過ごしてほしいですね。2026年、困難がなくなるわけではないけれど、明るい希望を持って、小さなことから、自分の道を切り開いていってほしいなと思います。

取材・文=三田ゆき

■イベント情報
水晶玉子さんの開運トークイベントが11月9日に実施予定。
詳しくは下記リンクよりご確認ください。
リアル開催 https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1322014.html
オンライン開催 https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1322015.html

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