目指せ30人!? マッチングアプリで結婚した男性が、結婚に至るまでに出会った人数は【著者インタビュー】
公開日:2025/10/23

今や数多くある婚活漫画。その多くが実体験に基づき、どのようにパートナーに出会い結婚に至ったかを描いているが、女性側の視点で描かれている作品が多い。その中で男性側が書き手となっているのが『恋愛経験ほぼゼロ!の僕がマッチングアプリで幸せを掴むまで』(角野ブタ煮/KADOKAWA)だ。筆者であり主人公ある角野ブタ煮さんは恋愛経験ほぼない上に、出会いがない状況に焦りを感じ、マッチングアプリによる婚活をスタート。しかし、なかなかスムーズに進まず、いわゆる“婚活疲れ”に陥っていた矢先、一人の不思議な女性と出会って……。
本作の魅力は角野さんのセルフツッコミのおもしろさと、他者への優しい視点だ。自分自身については絵柄もコミカル、鋭くツッコむ一方、出会った女性への視点は常にポジティブ。交際中の初々しい心情描写もときめきながら読むことができる。そんな本作はどのようにして生まれたのか、角野さんにお話を聞いた。
――ご結婚されるまでにマッチングアプリを通して出会った人数は何人くらいでしたか? 最初の方に結婚に至るまで30人は会おうと考える場面がありましたが、実際はどうだったのでしょう。
角野ブタ煮さん(以下、角野):マッチングアプリはメッセージのやりとりからお食事などのデートへ誘う流れが一般的で、最初は毎月1~2人に会っていたのですが、途中からアプリに慣れて毎週1人以上会うようになりました。最終的に30人くらいの方とお会いしましたので、イメージ通りの結果に(笑)。世間のマッチングアプリで交際するまでに出会う人数が平均5人とのことなので、僕は多い方だと思います!
――漫画では印象的な方との出会いがいくつか描かれていますが、描いてある以外ではどんな方との出会いがありましたか?
角野:「1年以内に絶対結婚したい!」と結婚願望がお強い方もいらっしゃいました。僕自身は交際、同棲、結婚というようにゆっくりお互いのことを知っていきたいタイプなのですが、その方は結婚を急いでおり、僕が返信していないと追撃のメッセージが来ることもあり……。やはり恋愛はタイミングやフィーリングが大事なのだと学びました(汗)。
――アプリでマッチングした方と初めて会うとき、どんなことに気を付けていましたか?
角野:とにかく清潔感ですね! 服装だったら暗い服ではなく水色のシャツなど明るい色合いの服を着るようにしたり、髪の毛をワックスで整えたり。ヒゲ・眉毛などの身だしなみにも気を配っていました。それと女性が安心できるように、時間帯をお昼にしたり、場所も人目のあるカフェなどを選んだりと、シチュエーションにも注意していた記憶があります。
取材・文=原智香