メッセージの文量で相性がわかるかも? マッチングアプリで結婚した男性が思う、会ってみたいと感じる女性とは【著者インタビュー】
公開日:2025/10/24

今や数多くある婚活漫画。その多くが実体験に基づき、どのようにパートナーに出会い結婚に至ったかを描いているが、女性側の視点で描かれている作品が多い。その中で男性側が書き手となっているのが『恋愛経験ほぼゼロ!の僕がマッチングアプリで幸せを掴むまで』(角野ブタ煮/KADOKAWA)だ。筆者であり主人公ある角野ブタ煮さんは恋愛経験ほぼない上に、出会いがない状況に焦りを感じ、マッチングアプリによる婚活をスタート。しかし、なかなかスムーズに進まず、いわゆる“婚活疲れ”に陥っていた矢先、一人の不思議な女性と出会って……。
本作の魅力は角野さんのセルフツッコミのおもしろさと、他者への優しい視点だ。自分自身については絵柄もコミカル、鋭くツッコむ一方、出会った女性への視点は常にポジティブ。交際中の初々しい心情描写もときめきながら読むことができる。そんな本作はどのようにして生まれたのか、角野さんにお話を聞いた。
――マッチングアプリだと、お会いする前に不成立になる場合もあると思います。角野さんが「会うのはやめておこう」と感じる女性は、振り返るとどんな方でしたか?
角野ブタ煮さん(以下、角野):マッチングアプリはマッチングしてからメッセージのやりとりをするのですが、「短文過ぎる」または「長文過ぎる」方とは音信不通になることが多かったです。短文で「今日暇~」などと来ても何を返していいかわからなかったですし、小説のように長文だと返信するのが大変で続きませんでした。もちろん何が正しいというのではなくて、長文派の人は長文派、短文派の人は短文派の人と相性がいいのだと思います。
――反対に「会ってみたい!」と感じる女性はどんな方でしたか?
角野:会ってみたいと思うのは、メッセージのやりとりがスムーズに進む女性ですね。適度な文章量で返信間隔もお互い無理のないペースだと「相性がいいのかな」「実際に会ってみたいな」と思うことが多かったです。またメッセージの最後に疑問文を入れてくれたり、趣味や共通点が多かったりすると返信が楽しくなり、実際にお会いしても会話が盛り上がりました! プロフィール欄に真剣な交際をしたいと記載している方も僕は好印象でした。
――会う前の段階で苦戦している男性にアドバイスはありますか?
角野:僕自身も最初はなかなかマッチングできず、メッセージの段階で音信不通になることが多々ありました。今思うと、お相手が返しやすいメッセージを送ることや、お相手に合わせた文章量・返信間隔でやりとりすることが一番なのかなと思います。その他には、プロフィール欄で自分のことをわかりやすくまとめたり、真剣交際の旨を記載すると女性の不安を和らげたりすることができるのかなと思います。陰ながら応援しております!
取材・文=原智香
