マッチングアプリで出会った彼女についに告白……勢いあまって先に手を繋いでしまった自分に彼女の反応は?【著者インタビュー】

マンガ

公開日:2025/10/26

 今や数多くある婚活漫画。その多くが実体験に基づき、どのようにパートナーに出会い結婚に至ったかを描いているが、女性側の視点で描かれている作品が多い。その中で男性側が書き手となっているのが『恋愛経験ほぼゼロ!の僕がマッチングアプリで幸せを掴むまで』(角野ブタ煮/KADOKAWA)だ。筆者であり主人公ある角野ブタ煮さんは恋愛経験ほぼない上に、出会いがない状況に焦りを感じ、マッチングアプリによる婚活をスタート。しかし、なかなかスムーズに進まず、いわゆる“婚活疲れ”に陥っていた矢先、一人の不思議な女性と出会って……。

 本作の魅力は角野さんのセルフツッコミのおもしろさと、他者への優しい視点だ。自分自身については絵柄もコミカル、鋭くツッコむ一方、出会った女性への視点は常にポジティブ。交際中の初々しい心情描写もときめきながら読むことができる。そんな本作はどのようにして生まれたのか、角野さんにお話を聞いた。

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――ついにタイヤキさんへの告白を決意し、デートのプランを立てて挑みます。しっかりプランを立ててデートをするのはマッチングアプリの経験が活きていたりするのでしょうか?

角野ブタ煮さん(以下、角野):確かにそうですね。僕は首都圏で婚活をしていたのですが、お会いするとなると新宿駅や渋谷駅で待ち合わせすることが多く、土地勘のない場所では基本的に下見をするようにしていました。特に都内はビルや地下街も入り組んでいて、方向音痴でモタモタするのは女性に申し訳ないと思ったからです(汗)。事前に下見したり、地図アプリを使用したりすることでスムーズにエスコートできました。

――角野さんが告白をしたのは3回目のデートですよね。「告白をするなら3回目のデート」とよく言われると思うのですが、そこへの意識はありましたか?

角野:めちゃくちゃありましたね(笑)。1回目は初めてお会いしてお互いを知る機会で、2回目に少しずつ打ち解けていき、3回目の長めのデートで楽しかったら告白しよう! と意識していました。逆に告白しないでダラダラとデートだけしていたら「他の男性に先を越されてしまうのではないか」という不安もあったかもしれません。結果的には3回目のデートで告白してよかったと思います。

――告白の前、先に手を繋いでしまったのがかわいらしいなと思いました。当時を振り返るとなぜそうしたと思いますか? タイヤキさんはその時どう思ったかなどの後日譚はありますか?

角野:順番を間違えてしまいましたね(汗)。当時を振り返ると、クリスマスの六本木デートということもあり、イルミネーションを見に来たカップルが多かったんですよね。それで光や音の雰囲気も相まって、思わず手を繋いでしまいました。彼女にその時のことを聞くと、手を繋がれるとは思っていなかったみたいで「この男、積極的に攻めてきたなと思った」と笑われます(笑)。

取材・文=原智香

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