恋の師匠は検索エンジン先生! アプリで出会った女性と人生初めての交際がスタート【著者インタビュー】

マンガ

公開日:2025/10/28

 今や数多くある婚活漫画。その多くが実体験に基づき、どのようにパートナーに出会い結婚に至ったかを描いているが、女性側の視点で描かれている作品が多い。その中で男性側が書き手となっているのが『恋愛経験ほぼゼロ!の僕がマッチングアプリで幸せを掴むまで』(角野ブタ煮/KADOKAWA)だ。筆者であり主人公ある角野ブタ煮さんは恋愛経験ほぼない上に、出会いがない状況に焦りを感じ、マッチングアプリによる婚活をスタート。しかし、なかなかスムーズに進まず、いわゆる“婚活疲れ”に陥っていた矢先、一人の不思議な女性と出会って……。

 本作の魅力は角野さんのセルフツッコミのおもしろさと、他者への優しい視点だ。自分自身については絵柄もコミカル、鋭くツッコむ一方、出会った女性への視点は常にポジティブ。交際中の初々しい心情描写もときめきながら読むことができる。そんな本作はどのようにして生まれたのか、角野さんにお話を聞いた。

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――交際後の初々しい様子も本作の魅力だと思います。初めての交際とのことでしたが、どなたかに相談したり、参考にしたりしたものはありますか?

角野ブタ煮さん(以下、角野):何しろ知らないことだらけだったので、高校時代の男友達やインターネット(検索エンジン先生)によく相談していました(笑)。彼女が喜ぶプレゼントや、デートスポット、飲食店や旅行先など調べまくりました。あとは一緒に書店に行って雑誌を買ったり、ふたりでお出かけする計画を練ったり、これからを想像するだけで楽しかった思い出です。

――最初から結婚を視野に入れて交際をしていたのかと思うのですが、改めて交際中、「この人と結婚したい」と思ったきっかけや決め手は何かありましたか?

角野:具体的にピンときた瞬間はなかったのですが、交際を始めてから一緒にいるのが楽しすぎて「この人と結婚するんだろうな~」と自然に思うようになっていました。また当時彼女も一人暮らしをしていて、料理が上手で掃除・洗濯もできたので、一緒に暮らすイメージが湧いていたのかもしれません。

――逆にタイヤキさん側に角野さんと結婚したいと思ったきっかけ、決め手はあったのでしょうか?

角野:彼女も僕と同様に一緒にいるのが楽しくて、結婚したいと思ってくれたみたいです。同棲する前にご両親へご挨拶に行ったのですが、その時に僕が「将来を見据えて一緒に暮らしたいと考えている」と伝えたことで、彼女も結婚を強く意識するようになったと言っておりました。この時期からお互い結婚を視野に入れていたと思いますね。

取材・文=原智香

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