結婚するか決める同棲期間中に家事で意見の食い違いが発生! どうやって解決した?【著者インタビュー】

マンガ

公開日:2025/10/29

 今や数多くある婚活漫画。その多くが実体験に基づき、どのようにパートナーに出会い結婚に至ったかを描いているが、女性側の視点で描かれている作品が多い。その中で男性側が書き手となっているのが『恋愛経験ほぼゼロ!の僕がマッチングアプリで幸せを掴むまで』(角野ブタ煮/KADOKAWA)だ。筆者であり主人公ある角野ブタ煮さんは恋愛経験ほぼない上に、出会いがない状況に焦りを感じ、マッチングアプリによる婚活をスタート。しかし、なかなかスムーズに進まず、いわゆる“婚活疲れ”に陥っていた矢先、一人の不思議な女性と出会って……。

 本作の魅力は角野さんのセルフツッコミのおもしろさと、他者への優しい視点だ。自分自身については絵柄もコミカル、鋭くツッコむ一方、出会った女性への視点は常にポジティブ。交際中の初々しい心情描写もときめきながら読むことができる。そんな本作はどのようにして生まれたのか、角野さんにお話を聞いた。

advertisement

――結婚前に同棲する派としない派がいると思うのですが、同棲しようと思った理由はなんですか?

角野ブタ煮さん(以下、角野):結婚前に同棲しようと思った理由は、お互いの生活力や金銭感覚を知りたかったからです。というのも、彼女は元々家事全般ができて丁寧な暮らしをしているタイプでした。一方、僕は雑に早く終わらせたいタイプでして……。「一緒に暮らして上手くいくのか?」という疑問を解消するために同棲をしました。ダラダラと同棲するつもりはなく、「1年間一緒に住んで結婚するかどうかを決めよう」とあらかじめ話をしていました。

――同棲後、家事への考え方の違いですれ違う様子が描かれます。まず家事についての話し合いが行われるのがすごいなと感じたのですが、どちらから話し合いをすることを提案したのでしょうか?

角野:家事の話し合いに関しては彼女から提案してくれました。僕はクールダウンしてから話し合いたいのですが、彼女は「距離が離れると心も離れる」ということで積極的に話を持ちかけてくれます(汗)。結果お互いの感情をぶつけ合っても仕方ないので、こだわりたい部分を伝えて協力できるところは協力する、協力できない部分はこだわりたい方がやるという形で落ち着きました。

――現在はお子さんもいらっしゃるとのことですが、家事・育児分担はどのような状態になっていますか?

角野:家事・育児に関しては「どちらかが娘を見ている間にもう一人が家事をやる」というスタイルになっています。朝は妻が保育園の準備をしている間に僕が娘の着替えや食事を進めたり、帰宅してからはお風呂に入れている間に料理したり……。僕が外で働いている時間の方が長いため、どうしても妻の家事負担が大きくなってしまうのが申し訳ないところで。休日は外食や妻のフリーデイを設けられるように心がけています。

取材・文=原智香

あわせて読みたい