友人と行ったカラオケで財布を紛失するも後日発見の知らせが。その2年後、友人が自分になりすましていることが発覚する…【漫画家インタビュー】
公開日:2025/11/27

イラストレーターや漫画家として活躍するしばたまさん。『しばたまが聞いた! 本当にあったすごい話』は、フォロワーから寄せられた体験談をもとにした漫画で、「感動した!」「怖すぎる……」「スカッとする」と多くの読者の心をつかんでいる。数あるエピソードの中から特に反響の大きかったお話について、読者の反響や体験談の印象、漫画の執筆過程で意識した点などを、しばたまさんにお聞きした。
取り上げたのは、上京していた投稿者が帰省した際、友人たちとカラオケ店を訪れて財布をなくしてしまったことをきっかけに、友人の一人が自分になりすましていることが判明するエピソード。
久しぶりに地元の友だち数人とカラオケに行き、会計時に財布をなくしていることに気づいた投稿者さん。後日財布が見つかったと連絡を受けるが、犯人探しはしないことに。その2年後、自分が通う美容室の系列店からハガキが届くが、系列店には行ったことがなく、担当の美容師に確認してもらうと自分の名前や住所を騙って系列店に通う人物がいて……。
面白さと怖さをじわじわ堪能できるよう長めの構成に
――マンガを読んだ読者からは、どのような感想や反応がありましたか?
「成り代わろうとしたのだろうか、切なくて悲しい人」「盗難癖ある人っていますよね、周りにもいました」「私も同じ名前の子でやたらと絡んでくる人がいました」「どういう家庭環境だったんだろう」「関わったらダメな人だ」など、いろいろなコメントがありました!
――財布をなくしたところからのまさかの展開に思わず恐怖を覚えました。ずっと友人だと思っていた人間が悪人で、自分も標的にされていたというエピソードですが、しばたまさんは友人、もしくは知人に対して、程度の大小は問わずモヤモヤしてしまったことはありますか?
シンプルに「言わないでね」と言ったことを口外されたときはモヤっとしましたが、多分約束を忘れていただけだろうし、悪意はないので何も言いませんでした。
私がその人を信じて、言わないでほしいことを話してしまったのが一番の判断ミスでした……!
――犯人特定までの引き付け方にうならされましたが、エピソードを普段より長い構成にした意図や狙いはありますか?
あまりにも投稿者さんが犯人にされてきたことが多かったことと、投稿者さんが徐々に昔の記憶を辿っていったように、読者のみなさんにもじわじわご覧いただきたかったのでこの形にしました!

しばたま
デザイナー&イラストレーター。大人気アイスのパッケージデザインなどを手がける。Instagramでフォロワーさんから体験談を募集し「ゾッとした話」「ほっこりした話」などのマンガを描き、話題に。著書は『1万人がいいね!した 心ゆさぶる本当の話』『身の毛がよだつゾッとした話』。
Instagram:@shibatamaa
X:@shibatamaaaa
