「先日助けていただいた鶴です」女性に化けず鶴のままやってきた白昼堂々版「鶴の恩返し」。果たしてその目的は?【漫画家インタビュー】

マンガ

公開日:2025/10/16

「先日助けていただいた鶴です」そう言って現れた人語を操る一羽の鶴。もとになった話では女性が登場するわけですが、堂々鶴自身が尋ねてきて、この時点で何だか不穏です。はてさて、鶴の思惑とはいかに…?
今回は昔話を軸にした4コマ漫画を集めました。漫画家・イラストレーターとして活躍する雪のヤドカリ(@yukinohotel)さんが送る「癖になる文学的なオチ」を楽しんでみてください。

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「先日助けていただいた鶴です」そう言って現れた人語を操る一羽の鶴。
そもそも鶴の姿で目の前に現れる時点で妙な胸騒ぎがしておりましたが、二言目に驚愕。「自分の羽根を毟って機織りするので覗かないでくださいね」と言われ、感謝された男も思わず「全部言うじゃん」と冷静ツッコミ。
そこまで言って覗かれたくないのはなぜ?という疑問を持って部屋を開けるとまさかの展開が……という4コマ漫画でした。

よく考えると、誰かに助けてもらったお礼に身を削る、という思想を人間に当てはめると、自分の肉を使って何か別のものを作り出す、というサイコホラーな展開になります。動物だけ美談になるのおかしくないですか?

雪のヤドカリさん(以下、雪のヤドカリ):その通り! 人間で例えるなら夜な夜な怪しいつみれ汁を作っているようなもの……と言いたいところですが、実はツルにも換羽(羽の生え変わり)があるので、その時に抜ける羽を使っていると考えればそんなに怖くありません。

 知っての通り人間も年に一度脱皮していますので、それ使ったポーチを作っているくらいの捉え方で問題ないかと思われます。

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