アレルギーで子どもが苦しんでいるのに、救急車を呼ぼうとしない園長。元保育士が語る、園に違和感を抱いたときの対策とは【著者インタビュー】
公開日:2025/11/6

働くママやパパにとって必要不可欠な保育園。それなのに、園内がトラブル続きだったなら…。
経費を私物化して約15万円の椅子を自分用に購入、アレルギーを起こしてつらそうにしている園児をガン無視。そんなモラハラ園長による信じられないエピソードを描いた漫画『保育園トラブル モラハラ園長と闘います』(たぷりく/KADOKAWA)。
園長のほかにも、園児を突き飛ばす保育士や、延長保育料を踏み倒そうとする保護者など、理不尽な人たち起こすさまざまなトラブルが登場します。
本作のエピソードは、元保育士でイラストレーターの作者・たぷりくさんの実体験やフォロワーからの投稿を元に描かれたとのこと。その制作の裏側や、保育園の実態について聞きました。
——子どもにアレルギー症状が出ても、世間体を気にして救急車を呼ぼうとしない園長の態度に恐ろしくなりました…。これは実際にあった出来事ですか?
たぷりくさん(以下、たぷりく):本当に、あってはならないことだと思いますが、フォロワーさんから寄せていただいた体験談です。他にもいろいろと不安なことが多い園長だったようですね。
——安心して子どもを預けられない環境ですね。園で事故が起こった際、園の責任を糾弾する声がある一方で、もうこれ以上は園に負担をかけられないと擁護する声もありました。
たぷりく:命を預かる立場なので、現場の保育士たちは常に子どもに危険がないか細心の注意を払いながら保育をしています。この園長は、子どもの様子を気にかけないこと自体、本当に恐ろしいことだと思いました。子どもたちを第一に考えられないのなら、園長という立場に値しないと私は思います。
——園に違和感を抱いたとき、どのように対処するのがよいでしょうか?
たぷりく:信頼がおける保育士や園長に相談するのがいいと思いますが、本作のように園長に信頼が置けない場合は、役所に相談するのがいいのではないでしょうか。最近はSNSでも意見を聞けるので、他の人の対処法などを聞いて参考にするのもいいかもしれません。
取材・文=吉田あき
