「会話にも休みは必要」人と会話するのがしんどかったら社会不適合…とは限らない!【著者インタビュー】

マンガ

公開日:2025/11/10

「何もしないと罪悪感を覚えてしまう」「定時で帰るのが気まずい」「相手に気を遣いすぎてしまう」――当てはまる人は、きっと毎日へとへとなのでは? あなたに今必要なのは「絶対に休む」「自分に親切にする」という覚悟なのかもしれません。

ニャンだかラクになる休み方』(Jam:著、名越康文:監修/スターツ出版)は、休み下手の人たちに、気持ちの切り替え方やアイディアを教えてくれる1冊。ハッと我に返る言葉ばかりで、読み終える頃には「休めない」が「休もう」に変わっているはずです。

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著者は『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』(サンクチュアリ出版)がX(旧Twitter)で累計50万以上リポストされたJamさん。自身も休めないタイプだったというJamさんに、本書にこめた想いを聞きました。

――「誰とも話したくない日がある」というテーマでは、人との会話がしんどいのが「社会不適合だよね」と自分のせいにするねこの姿が“あるある”でした。自己肯定感が低めの人はドキッとする場面だと思います。

Jamさん(以下、Jam):会話って、気遣いや考察の連続なので、私も疲れているときは誰とも話したくなくなりますね。普通に、誰にでもあることだと思います。そういうときに無理して話すと、相手に疲れているのが伝わったり、惰性で話しているように見られたりするので、会話をお休みさせてもらいます。

――漫画で「会話にも休みは必要」と伝えていますね。たしかに、疲れているときに無理して話すと、相手にも疲れが伝わってしまう気がします。

Jam:返事が「うん」だけになってきたり、笑顔が固まっていたり。気づいたら自分だけ喋っているとか。もし、自分が誰かと話しているとき、相手がそんな感じだったら、その日はもう会話を楽しめないと思うんです。だから自分もそうならないようにしたいです。

――相手にどう伝えれば、やんわり断れるのでしょうか。

Jam:私は「今日は疲れているから、今度でいい?」とはっきり伝えてしまいますね。「変なこと言っちゃうかも」とか、「疲れが出ちゃって楽しく話せないから申し訳ない」とか、素直に話してもいいと思います。相手の気持ちを尊重すると、迷惑をかけたくないことを素直に伝えるのがいちばんかなと。

――家族の場合はどうでしょうか? たとえば、夫は話したいけど妻が疲れている場合、妻がそれをはっきり伝えてしまうと喧嘩が勃発しそうですが…。

Jam:家族にも素直に伝えるのが一番かなと思います。毎日のように顔を合わせる相手なら、次の予定を伝えるのもおすすめです。私の高齢の母親も話が好きな人で、よく電話がくるんですが、忙しいときは「今度この日に時間を取るから」とか「今度聞いてほしいことがあるから時間もらえないかな」と伝えて、別の機会を作ります。断られた人が怖いのは、次がないことだと思うので。思いやりの気持ちを持って次の約束をすれば、相手も安心すると思います。

取材・文=吉田あき

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