休日なのに「何かしなきゃ」と焦ってしまうのはなぜ? 無理して“何か”を始める必要はない【著者インタビュー】

マンガ

公開日:2025/11/11

「何もしないと罪悪感を覚えてしまう」「定時で帰るのが気まずい」「相手に気を遣いすぎてしまう」――当てはまる人は、きっと毎日へとへとなのでは? あなたに今必要なのは「絶対に休む」「自分に親切にする」という覚悟なのかもしれません。

ニャンだかラクになる休み方』(Jam:著、名越康文:監修/スターツ出版)は、休み下手の人たちに、気持ちの切り替え方やアイディアを教えてくれる1冊。ハッと我に返る言葉ばかりで、読み終える頃には「休めない」が「休もう」に変わっているはずです。

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著者は『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』(サンクチュアリ出版)がX(旧Twitter)で累計50万以上リポストされたJamさん。自身も休めないタイプだったというJamさんに、本書にこめた想いを聞きました。

――休めない人って、休日にも「何かしなきゃ」と考えたり、満ち足りているはずなのに「何かを始めないと」と考えがちです。

Jamさん(以下、Jam):同じように、焦ってしまうタイプの人から、相談を受けることがあるんですが、話を進めていくと「今はちょっと…」と言われることが多くて。結局、今はやりたくないけど、それを言っちゃうとサボっているような気持ちになるから、「何かを始めなきゃ」っていう言葉が出てくるんだと思うんです。

――いつもその状態でいると、ますます気が休まらないし、ストレスは溜まる一方ですよね。

Jam:始めたい「何か」って、無理に探して見つかるものじゃないですよね。それなら、今やりたいと感じる、好きなことをするのがいちばんだと思います。それが突然「何か」に化けることだってあるので。

――漫画には「『何か』は恋と同じで突然始まることが多い」と書かれているように、好きなことが「何か」に化けたら本当に素敵なことですね。Jamさんにも似たような経験はありますか?

Jam:昔はJamのアカウントでも、色々なジャンルの創作を描いていたんですけど、メンタルの本を出してから読者層が変わったこともあり、描きづらくなってしまって…。別名義で趣味のアカウントを作って漫画を描いていたら、そちらでも漫画家デビューできてしまいました。

――すごい! 好きなことをしているうちに、見事にチャンスを掴んだのですね。「何が好きなのか自分でもわからない」という人にアドバイスをいただけませんか?

Jam:自分を観察してみて、他のことと比べて、「これは、たくさんやっているな」ということがあれば、それが好きなことなんだと思います。旅行によく行くのなら、旅行が好きなんでしょうし、漫画を好んでよく読むのなら、描くのも試してみようとか。気になることを片っ端から試してみるのがいいと思います。

取材・文=吉田あき

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