「外出したい」は単なる自己防衛。休めない人の口グセに隠された真実を指摘する、ねこの漫画が刺さりすぎ!【著者インタビュー】
公開日:2025/11/12

「何もしないと罪悪感を覚えてしまう」「定時で帰るのが気まずい」「相手に気を遣いすぎてしまう」――当てはまる人は、きっと毎日へとへとなのでは? あなたに今必要なのは「絶対に休む」「自分に親切にする」という覚悟なのかもしれません。
『ニャンだかラクになる休み方』(Jam:著、名越康文:監修/スターツ出版)は、休み下手の人たちに、気持ちの切り替え方やアイディアを教えてくれる1冊。ハッと我に返る言葉ばかりで、読み終える頃には「休めない」が「休もう」に変わっているはずです。
著者は『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』(サンクチュアリ出版)がX(旧Twitter)で累計50万以上リポストされたJamさん。自身も休めないタイプだったというJamさんに、本書にこめた想いを聞きました。
――休めないタイプの人は、休むと損した気分になってしまうんですよね。休日も、外出しないと時間がもったいないような気がしてしまって…。
Jamさん(以下、Jam):本当に外出したいならいいのですが、「外出したい」という言葉も、休むことに抵抗があって「休んではいけない」と考えている自分に対する自己防衛というか。「外出したいフリ」をしているのだと思います。疲れていて外出できないと、「外出できない自分はダメだ」とネガティブになってしまうので、良くないと思います。
――かといって、疲れている日に無理をして外出しても、よけいに疲れそうですし。
Jam:無理して出かけてもダメージを負って、後から「休めば良かった」と思うはずです。自分をいたぶってもいいことはないですから。そういう経験を繰り返すことで、「今日は無理せずに休もう」と割り切れるようになるのだと思います。
――口ではそう言いながら、本当は疲れてて億劫になったり、準備が面倒だったりするので。「それ本当は家にいたいんだと思う…」と漫画で言っていますね。
Jam:ちょっと疲れていても、本当に外出が必要なときは出ていくと思うんですよ。会社に呼ばれたとか、楽しそうな約束があるとか。だから、引き籠ってしまう日はきっと、本当は外出したくないんです。「今疲れているんだ」と自覚して休むことが、解決策になると思います。
――Jamさんが割り切って休んだ日は、家でどんなふうに過ごしていますか?
Jam:私はもともと本が好きで、自分で描いているのも、本が好きだからなので、「休む」と決めた日も本を読んで過ごすことが多いです。心身ともに疲れきっているときは、異世界系の漫画ばっかり読んでます。現実のことを考えたくないときに、異世界系の漫画、おススメですよ(笑)。
取材・文=吉田あき
