眠る音も、スリスリも、全部が愛しい! 猫からの愛を描くコミックエッセイ【漫画家インタビュー】

マンガ

公開日:2025/11/11

『ぷんちゃん漫画』は、イラストレーターの山麦まくらさんによるコミックエッセイ。愛猫・ぷんちゃんと過ごすなにげない日常が、フルカラーのあたたかな色使いで描かれている。

 猫がいる暮らしは何ともやさしく、癒やしに満ちたものである。眠っているぷんちゃんの胸に耳を当てると、心音の代わりに響くゴロゴロというのどの音が、家族に小さな安らぎを与えてくれる。

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 一方で、起きているときのぷんちゃんには、ちょっぴりやんちゃでいたずら好きな一面が。意気揚々とキャットタワーに登ったものの、降りられなくなって困っていたり、毛づくろい中に人の指までペロペロ舐めたりと、思わずクスッと笑える場面も満載だ。

 猫好きはもちろん、家族との時間を大切にしたい人にも響く本作は、X(旧Twitter)を中心に人気が高まっており、5万以上のいいねが集まる投稿も。作者・山麦まくら(@makura_yamamugi)さんに、創作のきっかけやこだわりについて語ってもらった。

描きたかったのは、飼い猫からの愛情を感じる幸せな瞬間

ーー『ぷんちゃん漫画』を描こうと思ったきっかけや理由を教えてください。

 ぷんちゃんを飼いはじめて2年くらいが経ち、ぷんちゃんの可愛いしぐさやエピソードなどが増えていくなかで、皆さんにも知ってもらいたいと思い、描きはじめました。

ーーこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントはどこですか。

 ぷんちゃんの可愛いさをいかにしてお伝えできるかこだわりながら描いています。特に寝顔は描きづらいところもあるのですが、なるべくありのままのぷんちゃんらしい可愛さをお伝えしようと、日々試行錯誤しています。

ーーぷんちゃんはどんな猫ですか? 普段の暮らしの中で感じる性格や個性について教えてください。

 ぷんちゃんはとても人懐っこい猫です。周囲の人に慣れたら、「撫でて~」と自ら近づいていったりします。また寂しがりなところもあり、お出掛けして帰ってくると、必ず玄関までお出迎えしてくれます。

ーー「きみを飼うまで猫はクールな生き物なんだと思っていたよ」という作中のセリフが印象的でした。実際に猫と暮らしてみて、ギャップや驚きを感じたことも多かったのでしょうか? 

 ぷんちゃんを飼うまでは、猫とは人に必要以上にすり寄らず、自由気ままに生きる生き物なのだと思っていました。

 しかし、実際はとても人が大好きで寂しがりやな生き物なんだなぁと感じています。例えば、私が仕事をしているときにスリスリすり寄ってきて隣で丸くなって寝ていたり、外に居ると、お家の中から声をかけてくれたりすることがあります。

ーー愛猫とともに暮らすことで、ご自身の生活や考え方にはどのような変化がありましたか?

 一番の変化は、やはり日々の楽しみが増えたことです。子どももぷんちゃんも家族内のコミュニケーションを経てどんどん成長していき、眩しく楽しい賑やかな毎日です。

 また、猫を飼う前まではいつも自分のスケジュールで動いていましたが、飼い始めてからはぷんちゃんのスケジュールに合わせて生活することが増えました。家族も皆、ぷんちゃんが好きなので、疲れているときなどはぷんちゃんに癒やしを求めます(笑)

ーー猫好きの方からの共感の声も多いかと思います。読者の感想の中で、印象に残っているコメントはありますか?

「猫からの愛を感じる」というコメントをいただくと、やはりそうだよね、と思います。飼い主側としては、当然ながら好きで猫と暮らすことを選んだわけですが、猫のほうでもわが家にきて悠々自適に暮らし、家族の一員として愛を返してくれている瞬間を感じられるとなんとも言えない幸せな気持ちになります。その瞬間を漫画で感じてもらえることができて、とても嬉しいです!

ーー今後の展望や目標を教えてください。

 今後ももっと、ぷんちゃんの可愛い姿を皆さんに見ていただけるように、たくさんのお話を描いていきたいと思います!

ーー作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。

 いつもぷんちゃんのことを見てくださり、ありがとうございます。これからもぷんちゃんの可愛いさをお伝えできるよう頑張っていきますので、よろしくお願いいたします!

取材・文=ネゴト / 糸野旬

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