ケンカもハプニングも日常のうち。リアルな多頭飼いの毎日を描く『バナクロびチャ起き』【漫画家インタビュー】
公開日:2025/11/20

イラストレーター・ふじもりはるさん(@bana_ane_illust)が愛犬のバナ、愛猫のクロとチャーの3匹と暮らす日々の様子を描いた『バナクロびチャ起き』。本作はX(旧Twitter)で1.9万「いいね」を獲得し、注目を集めている。
ふじもりさんとペットたちとのコミュニケーションをはじめ、動物同士の何気ない日常が柔らかなタッチで描かれ、読む人の心を和ませる。
ほのぼのとしたエピソードの中に、時にケンカやハプニングも交えながら、3匹の関係を丁寧に描いているのが大きな魅力だ。
ふじもりはるさんに創作のきっかけや作品に込めたメッセージをうかがった。
犬猫の多頭飼いの大変さと面白さを伝えたい
ーー『バナクロびチャ起き』を創作したきっかけや理由を教えてください。
犬猫たちのすごく可愛かったり面白い場面に遭遇した時に「他の人にも伝えたい……!」と思ったのがきっかけです。その瞬間を写真や動画で撮れなかったことも時々あり、漫画にした方が色んな人に見てもらいやすいかなと思い描き始めました。
ーー『バナクロびチャ起き』というタイトルはどんな理由からつけられたのでしょうか。
元々は「七転び八起き」をもじった、ただのダジャレです。意識したわけではないのですが、うちのメンバーの名前と語呂がちょうど合ったので気に入っています。
犬猫との暮らしに関して、空回ったり失敗してしまうことが多いので、なんとなく合うかなと思いました。
ーー「バナさん」「クロ」「チャー様」とユニークな呼び方が特徴的ですが、呼び方に違いが生まれたきっかけはありますか?
バナさんは出会った時には既に5歳の大人だったので、敬意を込めてバナさんと呼ばせてもらっています。クロはやんちゃで一番手がかかるので、呼び捨てがしっくりきます。チャー様は、通りたい道を絶対に通る、という尊大な態度が王様みたいだったからです。
ーー特に気に入っているエピソード、場面を教えてください。
祖母と犬猫たちが関わるエピソードは、全てお気に入りです。
また、私は特にバナさんのお尻がとても好きで、夜にお尻を寄せてきてくれた時のエピソードを描いた『暗闇の中の尻』と題した漫画は、いつもの我が家の雰囲気がうまく出ているなと感じます。オチのコマのチャー様のモフモフさもうまく描けたと思います。
ーー本作を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」ポイントはどこですか?
なるべくお話を盛ったり作ったりしないことと、その上で犬猫たちのそれぞれのキャラクターをどうすればわかりやすく伝えることができるのか、いつも試行錯誤しています。
ーー本作に対する反響で嬉しかったことはありますか。
たくさんありますが、特に嬉しいのは私の絵と実際の写真を見比べて、「似ている! 可愛い!」と言ってくださることです。
ーー本作を通じて描きたいこと、伝えたいことはなんですか?
我が家の犬猫たちは、今のところすごくべったり仲良しというわけでもないので、リアルな犬猫の多頭暮らしの日常の面白さを見ていただけたらなと思います。
よそのお家の仲良しの子たちを見ているとやはり癒やされますし、SNSなどではどうしても目立ってしまうので上手くいっていると勘違いされるかもしれないのですが、大変なことや、上手くいかないことも多いと知ってもらえたり、一つの経験談として犬猫との暮らしに何か悩みのある方の参考になれば嬉しいです。
ーー今後の展望や目標をお教えください。
これからも無理なく健康に、犬猫ファーストで暮らしていくことと、大好きな祖母と犬猫たちのエピソードももっと描いていきたいです。
あとはこういった発信をきっかけにお仕事に繋げることができればいいなと思っています。イラストのお仕事お待ちしております!
ーー作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
いつもありがとうございます! 見てくれる方がいないと何も続けられない性格なので、いいね、リポスト、コメントなど本当に励みになっております。ネタ切れにならない限りは続けていきたいと思っておりますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
