『春の嵐とモンスター』最新9巻は新たな“嵐”の予感? イケメン義弟のために腹を括ったヒロイン、その先に待ち受けるものとは

マンガ

公開日:2025/11/20

春の嵐とモンスター 9巻
春の嵐とモンスター 9巻(ミユキ蜜蜂/白泉社)

 累計発行部数400万部突破の話題作『春の嵐とモンスター』(ミユキ蜜蜂/白泉社)。コミックス最新9巻が、11月20日(木)に発売される。

 同作は『なまいきざかり。』のミユキ蜜蜂が描く凸凹義姉弟ストーリー。平穏至上主義の女子高生・春野嵐子(はるの らんこ)と、不良気質のモンスター中学生・天峰栢(あまみね かや)による波乱に満ちた日常が描かれている。

 なるべく人と関わらず、空気のように生きることを心がけていたヒロインの嵐子。しかし母親の再婚によって栢が義弟となってからは、一転して慌ただしい日々を送ることになる。栢は甘いマスクと大人顔負けのフィジカルを持ちながらも、複雑な家庭環境で育ったため精神的に幼い一面を抱えていたのだ。

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 そんな“モンスター”に手を焼く嵐子であったが、当の栢は彼女にべったり。学校や遠足にまで同行しようとするほか、他の男子に嫉妬を見せるなど、独占欲を隠そうともしなかった。

 特に嵐子のクラスメイト・南須迅人(なす はやと)には敵意むき出し。もともと南須は嵐子に顔を覚えられてすらいなかったが、ひょんなことから会話を交わすほどの仲となり、交流を重ねるうちに嵐子への恋心を自覚していく。コミックス3巻では、南須自ら「弟くんごめんな」「俺たぶんねーちゃん好きだ」と栢に宣戦布告していた。

 そしてコミックス7巻では嵐子と南須がついに両思いの関係となるものの、もちろんこの状況を栢がすんなり受け入れるはずもない。それまでは気性の危うさを抱えつつも、幾分か精神的な成長の兆しを見せていた彼だが、ふたりが結ばれてしまったことで再び心を閉ざしてしまう。学校へも行かず、昔の悪い仲間ともつるむようになり、その姿は春野家に来る以前の荒れた生活に逆戻りしたかのようだった。

 嵐子は栢の日記を通して、彼が抱えてきた孤独と複雑な心情を知り、南須たちとの交流を断つことを決意する。今回発売される最新9巻は、そんな状況から幕を開けるのだが、誰とも関わらないと決めた矢先、クラスメイトの星井心羽(ほしい みはね)に新たな恋のイベントが発生。嵐子はその相談役として巻き込まれてしまい――!?

 シリアスな展開から一転して、お祭り騒ぎのような賑やかさを見せる最新9巻。心羽の恋愛イベントは新たな波乱を呼ぶ前触れなのか。今後の展開からますます目が離せない。

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