キンプリ永瀬廉&吉川愛W主演で『鬼の花嫁』実写映画化! 永瀬が演じる妖艶なあやかしが恋に落ちたのは、虐げられて育った少女。大ヒット和風シンデレラストーリーのあらすじとコミカライズ版最新8巻の見どころを紹介【書評】
公開日:2025/12/3

シリーズ累計580万部突破の『鬼の花嫁』(クレハ/スターツ出版)の勢いが止まらない。2026年に早見沙織と梅原裕一郎でTVアニメ化が決定しているこの作品が、2026年3月27日(金)に実写映画化されることも決まったのだ。しかも、King & Prince 永瀬廉と吉川愛が主演を務めるのだという。


永瀬が演じるのは、あやかしの頂点に立つ男・鬼龍院玲夜。人間離れした美しい容姿をもつ玲夜は、家族から虐げられて育った少女・柚子と出会い、彼女を一途に溺愛する。ヒロインの柚子を演じるのは吉川愛だ。元々の『鬼の花嫁』ファンは、その映像を想像するだけでも悶絶してしまうだろう。未読の人も、映画化が決まった今こそ『鬼の花嫁』の世界を知り、映画の公開に備えてほしい。

『鬼の花嫁』は、『龍神と許嫁の赤い花印』や『結界師の一輪華』の作品で知られる人気小説家・クレハ氏による小説が原作だが、原作小説はもちろん、コミカライズ版の『鬼の花嫁』(富樫じゅん:作画、クレハ:原作/スターツ出版)もまた魅力的だ。細やかに描きこまれた幻想的な世界はページをめくるたびにうっとり。物語の甘さや強さだけでなく、空気感まで伝わってくるのが、漫画ならではの醍醐味だ。特に、最新刊となる待望の8巻は、ふたりに大きな試練が訪れる巻。手に汗握る展開に、ハラハラドキドキが止まらない。
幻想的な世界にうっとり…運命の恋と試練の和風シンデレラストーリー
未読の人たちに向けて『鬼の花嫁』のあらすじをご紹介するとしよう。
物語の舞台は、人間とあやかしが共生する架空の日本。美しい容姿と優れた能力を持つあやかしは、地位も権力も人間の上をいく特別な存在。時折、あやかしたちは人間の女性の中から「花嫁」と呼ばれる運命の相手を見出す。あやかしにとって花嫁は、己の霊力を高めてくれる唯一無二の存在であり、花嫁に選ばれた女性は生涯にわたって熱烈に愛され続ける。だからこそ、花嫁に選ばれることは女性たちの強い憧れとされている。

そんな世界を生きる平凡な少女・柚子は、家族から不遇な扱いを受ける日々の果て、運命的な出会いを果たした。血のように赤い瞳。人間離れした美しい容姿――その名は鬼龍院玲夜。あやかしの頂点に立つ「鬼」の一族の次期当主だ。突然、玲夜から「見つけた、俺の花嫁」と求婚された柚子は、玲夜から溺愛されることに。第8巻では、花嫁修業として大学に通う柚子の前に、とある女性が現れる。その女性とは、人間界のトップで龍の加護を持つと言われる一龍斎の令嬢・ミコト。ミコトの背に柚子は自分にしか見えない龍の姿を目撃する。鎖に囚われたその龍は柚子に助けを求めているようで……。


