キンプリ永瀬廉&吉川愛W主演で『鬼の花嫁』実写映画化! 永瀬が演じる妖艶なあやかしが恋に落ちたのは、虐げられて育った少女。大ヒット和風シンデレラストーリーのあらすじとコミカライズ版最新8巻の見どころを紹介【書評】

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更新日:2025/12/3

自信のない心に訪れた、いまだかつてない試練

 この物語では、恋の喜びも難しさも存分に描き出されるが、8巻で特に色濃く描かれるのは柚子の「自分は花嫁にふさわしいのだろうか」という不安だ。柚子から見た玲夜は、完璧ともいえるあやかし。そんなあやかしの相手として自分はふさわしいのだろうか。周囲からもあれこれと言われ、柚子は自信を失いかけている。おまけに、突然現れたミコトは、柚子から花嫁の座を奪おうとしてくるのだ。

玲夜でも弱気に? 龍の加護を持つミコトの不気味さ

 もちろん、玲夜は柚子一筋。柚子に「俺の花嫁はお前だけ」「お前を手放すつもりは一切ない」と伝えるが、それでも柚子の不安は消えない。それに、玲夜に迫っているのが、一龍斎の家のミコトだというのも厄介だ。なぜなら、一龍斎は人間界で最初にあやかしの花嫁を出した家であり、その花嫁を伴侶としたのが鬼龍院の当主だから。おまけに、一龍斎は、逆らうと龍の災いが降りかかるとまで噂される不気味な家であり、実際に一龍斎に楯突いた家は今まですべて没落してきた。「鬼龍院も手出しができない」「何かあっても柚子を守りきれないかもしれない」――あやかしの頂点の玲夜がそんな弱音を吐くだなんて。玲夜と柚子はどうなってしまうのか。不穏な展開に、思わず背筋が凍る。

映像化への高まる期待

 甘いだけが恋じゃない。試練があるからこそ、愛はますます強固になる。そう信じたいのに、8巻は不安が濃い。玲夜と柚子に襲いかかる最大の試練を、ふたりがどう乗り越えるのか期待が高まる…! そして、想像してほしい。「この運命の恋と試練の物語は一体どう映像化されるのか」と。想像すればするほど、胸の高鳴りがおさえられないのは、きっと私だけではないはずだ。

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文=アサトーミナミ

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