SNSでも大反響! 外見で判断される偏見や苦しさを描いた作品に寄せられる共感の声【著者インタビュー】
公開日:2025/12/27

病気の影響で小学生の頃に身体の成長が止まってしまった吉乃華・25歳。小学生の時と同じ身長のまま大人になった華は、年齢と外見が乖離していることで「見た目がもたらす生きづらさ」に直面してゆく。華だけではなく、顔面麻痺を患っているために無愛想と思われてしまう同僚の岩見や、身長が高いことを気にする直美など、登場人物それぞれが抱える悩みを通じて、気づきと勇気をもらえる『133cmの景色』(ひるのつき子/新潮社)。著者であるひるのつき子さんに、本作を描いたきっかけや伝えたいテーマについて話を聞いた。
――本作は当初読み切りとして登場し、連載になったと伺いました。その時の反響はひるの先生の耳にも届いていますか? どんな声があったでしょうか?
ひるのつき子さん(以下、ひるの):「共感した」という声や「この題材を描いてくれてありがとう」といったポジティブな声を多くいただきました。一方でネガティブなご意見も含め、様々な反応をいただいたのも印象的です。Xを含むSNS運用が本当に苦手で地味に活動しているので、通知が止まらないという初めての経験に現実感がないふわふわした感覚でした。
――連載が始まってからはいかがですか?
ひるの:多くの方に読んでいただけて嬉しいです。お手紙でいただくご意見は特に印象に残ります。個人的なことを書いてくださる方が多いので詳しくはご紹介できませんが、日々の中で少しでも前を向くきっかけをお届けできていると感じた瞬間は「描いててよかったな」としみじみ思います。Xでのリプライやいいね、リポストも本当に感謝しています。こうしてインタビューや作品紹介の機会をいただけるのも読者の皆さんのおかげだと思っています。
――まだまだ連載中の本作、今後の展開も楽しみにしています!
ひるの:ありがとうございます。華と岩見のふたりの関係がどうなっていくのか、ぜひ見守ってください!
取材・文=原智香
