「酉年生まれ」と言われても何歳なのか計算できない…!親近感が湧く”あるある”や珍エピソードが満載の『子供部屋おばさんの日常』【漫画家インタビュー】

マンガ

公開日:2025/12/24

『子供部屋おばさんの日常』は、作者・キヨさん(@shyoushin_mono)の日常の出来事を漫画にした作品で、本作はX(旧Twitter)で2.4万「いいね」を獲得し、注目を集めている。

 実家暮らしの“子供部屋おばさん”として過ごす等身大の姿をユーモラスに切り取り、キヨさんの独特な視点からの感想や珍エピソードが笑いを誘う。他にも職場の人に「私は酉年生まれ」と言われて何歳かすぐに計算できなかったといった「あるある」エピソードも多く、読者の共感を生んでいる本作。

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 キヨさんに創作のきっかけや作品に込めたメッセージをうかがった。

読んだ人が「フッ」と笑って楽しい気持ちになってほしい

ーー『子供部屋おばさんの日常』を創作したきっかけや理由を教えてください。

 20年ほど前に、ある漫画家さんの学園系日常4コマ漫画に出会いました。登場人物たちが魅力的で、ストーリーもゆったりほのぼのしていて見ているだけで癒やされたのを覚えています。

 私もそんな作品を作ってみたいと思ったのが、『子供部屋おばさんの日常』を描くきっかけです。

ーー作品を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントはどこですか。

 漫画を描く上でこだわっているのは「読んだ人が楽しい気持ちになること」です。基本的に面白い失敗談や家族との楽しい会話を漫画にしていますが、ちょっとネガティブなテーマの時でも最終的に笑ってもらいたので、深刻にならないような結末にしています。

 あとは忙しい人にもサラッと読んでもらいたいので、セリフを少なくして、内容も分かりやすく伝わるように工夫しています。

ーー本作の中で特に気に入っているシーンやセリフを教えてください。

 気に入っているのは、職場で年齢の話になったときのエピソードです。私は暗算が苦手で「干支から年齢の計算ができないのは自分だけなのでは?」と思っていたいたのですが、コメントで多くの人から「自分もできない」「毎回調べる」などの声が寄せられ、読者の方々の共感を得られて安心しました。

 中にはコメントで分かりやすい計算の仕方を教えてくれる人もいて、嬉しかったです。

ーーご家族が作中に登場しますが、ご家族からはどのような感想をもらいましたか。

 母は具体的な感想を言ってくれないのですが、漫画を見ながらニヤニヤしたり「今日はどんな漫画を描いたのか」と新作を見たがるので、楽しんでいるのだと思います。

 父には一度だけ作品を見せたことがあるのですが「何がおもしろいのか分からない」と申し訳なさそうに言っていました(笑)。

ーー読者からの感想で印象に残っているコメントはありますか。

 毎回「これって本当に面白いのかな?」と悩みながら描いてるので、シンプルに「笑いました」と言われるとうれしくなります。

 ちゃんと笑ってもらえてるってわかると、安心します。

ーー本作を通じて描きたいこと、伝えたいことはなんですか。

『子供部屋おばさんの日常』は私のだらしない日常生活や、愉快な体験を元にしたエピソードが多いので、落ち込んでる人がたまたま私の漫画を見かけて「フッ」と笑い飛ばしてくれると嬉しいです。もちろん元気な人にもたくさん読んでほしいです!

ーー今後の展望や目標を教えてください。

 今は、よりたくさんの方々に作品を見ていただきたいと思っています。また、私は46年間北海道に住んでいるので「北海道あるある」や「中年あるある」など、今の自分だからこそ作れるものも発表してみたいです。

ーー作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。

 いつも『子供部屋おばさんの日常』を読んでくださり、ありがとうございます。漫画を読んでくださった方から共感を頂いたり「面白かった」とコメントを頂けてとても嬉しいと同時に、作品をつくる原動力になってます。

 これからもマイペースで作品を作り続けていこうと思っていますので、お付き合いいただけますと幸いです。

取材・文=ネゴト /

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