自身のがんを娘に伝えた時の反応――妻の入院中にパパが感じた“我が子を支える難しさ”とは?【著者インタビュー】

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公開日:2026/1/22

 喉の違和感から、中咽頭がんの発見に至った松本ぽんかんさん。『ママ5年目でがんなんて 手に入れた卵子と失った味覚』(松本ぽんかん/竹書房)には若さゆえの進行の早さや抗がん剤が卵子に与える影響など、たくさんの悩みと向き合ったリアルな闘病生活が描かれている。

 闘病中は味覚障害に苦しみ、一時は生きる気力をなくしたことも…。果たして、ぽんかんさんはどのように“日常“を取り戻していったのだろうか。ぽんかんさんが作品に込めた想いや闘病を経て得た気づきなどを伺った。

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※個人の体験、お話をもとにインタビューを行っています。初期症状や治療法、副作用など、詳細は医療機関等にご確認ください

――松本さんは当時5歳の娘さんにも自身のがんを打ち明けられたそうですね。その決断は、どのような想いからだったのでしょうか?

松本ぽんかんさん(以下、松本):娘はわりと物分かりがいいほうで、大人の話もよく聞いて理解しているので、変に隠して感づかれるより、私の口から本当のことを話したほうが安心するかなと思ったからです。告知後の反応は「本当に分かっているのかな?」と思うほど、想像よりもあっさりしていました。でも、周囲の大人たちの反応を見る中でだんだん、ことの重大さが分かってきたようでした。

――治療のために入院した際にはテレビ電話をするなど、我が子が寂しくないよう、できる限りの対策をされていましたが、娘さんは自宅でこっそり泣いていたことがあったそうですね。その時は、どんなことを思われましたか。

松本:正直、抗がん剤治療をやるって言わなきゃよかった…と思いました。私の場合は放射線治療がマストで、抗がん剤治療は患者の意思で選べたんです。腎臓に副作用を与えるタイプの抗がん剤だったので、1週間×3回の入院が必要でした。ただ、最後のほうは私自身が副作用の苦しさでのたうち回っていたので、自分のことで精一杯でした…。

――そうした経験をしたからこそ、闘病中に親側はどんなことを心がけて我が子を支えていくと良いと思われましたか。

松本:普段から、パパも子どもの世話をひとりでできることが大切かもしれません。パパが闘病するケースでも然りですが、あまりにもママっ子だと、本当に大変だと思うので…。

 私の夫は家事や育児がひと通りできますが、娘が食べてくれる献立を考えることや保育園のイレギュラーな持ち物の準備、娘の希望に沿った髪型にすることには苦戦していました。特に三つ編みのリクエストがあった日は大変で、大きな手で細くサラサラした短い髪の毛を編むことが難しかったと言っていました。娘さんがいるパパは髪の毛を結べるようになっておくとよいかもしれません。

取材・文=古川諭香

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