「もしかしたら家族のほうが辛いかも」中咽頭がん治療を経験した作者が語る闘病のリアルな苦しみ【著者インタビュー】

マンガ

公開日:2026/1/25

 喉の違和感から、中咽頭がんの発見に至った松本ぽんかんさん。『ママ5年目でがんなんて 手に入れた卵子と失った味覚』(松本ぽんかん/竹書房)には若さゆえの進行の早さや抗がん剤が卵子に与える影響など、たくさんの悩みと向き合ったリアルな闘病生活が描かれている。

 闘病中は味覚障害に苦しみ、一時は生きる気力をなくしたことも…。果たして、ぽんかんさんはどのように“日常“を取り戻していったのだろうか。ぽんかんさんが作品に込めた想いや闘病を経て得た気づきなどを伺った。

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※個人の体験、お話をもとにインタビューを行っています。初期症状や治療法、副作用など、詳細は医療機関等にご確認ください

――本作は実際にがんと闘っている方も多く手に取られると思うのですが、当事者の方にはどんなことを伝えたいですか。

松本ぽんかんさん(以下、松本):がんは部位によってもステージによっても症状や治療法が様々なので、私の経験ごときではあまり参考になるようなことは言えません。

 ただ、強いて言うなら、子育て中の女性は自分のことを後回しにしがちなので、そういう方にとっても本作との出会いが、体の違和感に気づいたり、病院に行ったりするきっかけになったら嬉しいです。

――がんは当事者だけでなく、家族も大きなショックや苦しみを感じる病気ですよね。

松本:もしかしたら、当事者より家族のほうが辛いかもしれないと私は思いました。夫と逆の立場だったら、私は支えられたかどうか…。私は辛いと言える空気でしたが、夫は言えなかったと思うから。

――がん患者だけでなく、家族の心もサポートする福祉支援や社会的な仕組みがより増えてほしいですよね。最後に、ファンの方に向けてメッセージをお願いします。

松本:いつも漫画を読んでくださってありがとうございます! 次こそ、明るい漫画を描くので待っていてください!(笑)。

取材・文=古川諭香

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