命の選択を描く挑戦的作品 役者として醍醐味を感じる【長谷川 慎(THE RAMPAGE) インタビュー】
公開日:2026/1/25
※本記事は、雑誌『ダ・ヴィンチ』2026年2月号からの転載です。

アーティストとしてグループで活動しながら、俳優業に挑戦してきた長谷川さん。ドラマ単独初主演という夢を、『顔のない患者-救うか、裁くか-』でついに叶えた。
「しかも僕の演じる都築は、外科医という役柄です。医師役はずっと憧れでしたから、このドラマと出会うことができて、本当に嬉しいです」
本作は、病院を舞台にしたノンストップ・ヒューマンサスペンス。都築はある夜突然妻を誘拐され、代わりに彼のもとには顔を潰された男が届けられる。10時間以内に男を殺さなければ妻の命はない、と都築は誘拐犯から脅迫される。
「すごく挑戦的で攻めた内容ですよね。そういう作品に出られるのは役者の醍醐味です。僕自身、ミステリーやタイムリミットものが好きなので、この先どうなるんだろうとハラハラしながら、都築を演じることを楽しんでいます。かつて病院だった建物でも撮影をしているのですが、独特な雰囲気も画面越しに視聴者の方たちに伝わると思います」
都築を演じるのは、それまで自分になかった引き出しをどんどん作っているようなもの、と長谷川さんは言う。
「誘拐から生まれる都築の強い感情は、僕の中にはないものです。だから日々葛藤しながら、都築という役に向き合っています。都築も葛藤と共に生きている人だと、僕は思います。ある出来事が、彼の消えない心の傷になっている……。監督は、医療系のドキュメンタリーなど、役を作るうえで参考になる具体的な材料を与えてくださいました。しっかり準備を重ねて撮影現場に立つと、思ってもいなかった、想像を超えた感情が自分の中から生まれて、驚くこともあります」
都築は、命を救うことを仕事としてきたのに、最愛の妻と凶悪犯、タイムリミットの中で、2つの命を天秤にかけることを迫られていく。
「命の選択という大切なテーマが本作にはあります。命というと重いけれど、人は誰しも、常に何かしらの選択をしているでしょう。僕自身もそうです。選択が正しかったのかその時はわからないし、選択を後悔することだってある。都築の煩悶には、きっと視聴者のみなさんも自分とリンクするものを感じていただけると思います」
取材・文:松井美緒 写真:TOWA
はせがわ・まこと●1998年、神奈川県生まれ。THE RAMPAGEのパフォーマー。2017年に『Lightning』でメジャーデビュー。23年、舞台『ロミオ&ジュリエット』で主演。他の主な出演作に、ドラマ『離婚後夜』、映画『恋をするなら二度目が上等〜special edition〜』など。

カンテレ×FODドラマ『顔のない患者 –救うか、裁くか–』
脚本:八代理沙、本間おと 監督:森田 亮、杉田真一、泉原航一
出演:長谷川 慎(THE RAMPAGE) 井上想良 樋口日奈/梅舟惟永 さかたりさ 高橋 侃 遊井亮子/曽田陵介 飯田基祐
1月8日放送スタート カンテレ:毎週木曜深夜0時15分~(初回のみ0時30分~)、フジテレビ:毎週木曜深夜0時45分~(初回のみ1時~)
外科医として白都総合病院で働く都築亮は、ある夜突然、最愛の妻を誘拐される。代わりに目の前に現れたのは、顔面を潰された身元不明の患者だった。「その患者を殺さなければ、お前の妻を殺す。期限は10時間後」。誘拐犯から脅迫を受ける都築。さらに、顔のない患者は、3年前にショッピングモール爆破事件を起こし多くの人を死に追いやった凶悪犯、朝比奈伊織である疑いが浮上する。妻はなぜ誘拐されたのか。誘拐犯の目的とは何なのか。妻と、凶悪犯かもしれない男、命の天秤を突きつけられた都築は、迫り来るタイムリミットの中で極限まで追い込まれていく。愛と命の重さを巡るノンストップ・ヒューマンサスペンスドラマ。
