同期の愛情表現がゼロかヒャクすぎる!八方美人女子が同期男子に振り回されるオフィスラブ【書評】

マンガ

公開日:2026/1/23

ゼロかヒャクかの五十嵐くん』(杏堂まい/KADOKAWA)は、八方美人な性格がコンプレックスのヒロインが、人への感情が「ゼロかヒャクか」しかない同期男子に振り回されるオフィスラブ漫画だ。ページをめくるたび、胸が甘酸っぱく高鳴る。

 スポーツ系アパレルメーカーの企画部で働く花森さんは、空気を読んでいつも人に合わせてしまう自分に悩んでいた。対して、生産管理部で働く同期の五十嵐くんは、自分の仕事は完璧にこなす一方で、他人には常に塩対応。自分とは正反対な存在だと遠くに感じていたが、ひょんなことから距離が縮まり、なぜか溺愛全開で好意を向けられることに。100%の愛情表現に振り回されながらも、自分の気持ちを正直に伝える五十嵐くんに感化され、花森さんも自分の正直な気持ちを大切にするようになる。

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 本作のいちばんの見どころは、五十嵐くんの人となりだ。日頃の冷たい振る舞いとは打って変わって、花森さんにはとことん甘い表情を見せる様子にギャップ萌えが止まらなくなる。エレベーター内で距離を詰めたり、「かわいいなと思って」と照れもせずに伝えたり、飲み会の席のテーブルの下でこっそり花森さんの手に触れたり……。あまりにも真っ直ぐな愛情表現に、読者まで花森さんと同じように言葉を失ってキュンとしてしまうだろう。

 加えて、花森さんがいつも一生懸命に仕事に取り組んでいる姿を誰よりも見ており、彼女のちょっとした変化や悩みを察知するところも、五十嵐くんの魅力だ。嘘のない言葉と態度で真摯に想いを伝える五十嵐くんだからこそ、花森さんも、自然体で自分の気持ちを伝えられるようになっていく。微笑ましい関係に、「このふたりの未来をずっと見守っていたい」と思うはず。

 五十嵐くんのおかげで少しずつ素直になっていく花森さんと、素直すぎる溺愛が止まらない五十嵐くん。胸キュン必至なふたりのラブストーリーを、ぜひ楽しんでほしい。

文=ネゴト / 桜小路いをり

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