ママ友に勝てそうな投稿をして幸せアピール。“SNSの良くない文化”に染まってしまった主婦【著者インタビュー】
公開日:2026/2/3

仲良くなれるはずだったママ友同士が、ふとしたきっかけでギスギスした間柄に転落していく。そんな、女性同士の複雑な感情の変化を描いた漫画が『私はあのママ友より幸せだと思っていたのに』(すやすや子/KADOKAWA)だ。
主人公のサヤカはイケメンの夫、9歳の娘、生まれてすぐの息子との4人暮らしだ。おしゃれに気を遣い、美男美女夫婦として憧れられるサヤカ夫婦。そんなサヤカ家族のもとに、同じマンションに引っ越してきたエミ家族が挨拶にくる。
「絵に描いたような素敵な家族」サヤカたちを見て憧れを抱くエミ。しかし実際は、サヤカは夫の不倫やモラハラに苦しめられ、終わりの見えないワンオペ育児にも疲弊し、産後うつ気味であった。
一方、エミは娘と夫との3人暮らしで家庭も円満。しかし、第二子の不妊治療がうまくいかずに苦しんでいた。
サヤカはエミへ、エミはサヤカへ。互いに羨ましい思いを募らせていく。やがて、ある事件が引き金となりふたりの関係は泥沼化。さらに、サヤカのキラキラした一面も崩れ落ちていき…。
「羨望」「妬み」「優越感」女性が抱えるじっとりとした感情を描く本作は、どのようにして生まれたのか? コミックエッセイ『毎日全力、たまーにズボラなすや子さんち』でも知られる著者のすやすや子さんに、お話を伺った。
――エミとサヤカが不仲になったことで、ふたりのマウント合戦が周囲を巻き込んだご近所トラブルにまで発展してしまいます。ご近所トラブルにまつわるご経験はありますか?
すやすや子さん(以下、すや子):昔、近所に住んでいた方がすごく悪い人、というほどでもないのですが、価値観が違うなと思ってしまって。距離を取りたいのだけど、お誘いを断ったのにその時間帯に近所でばったり会ったりしたら気まずいし……とモヤモヤしたことがあったんです。
そういったなんとも気まずい経験は、このお話を描く上で大変参考になりました。
とはいえ私は「合わないな」と思ったらさっと引いて、本当に相性が合いそうな人以外とは深く関わらないタイプだからなのか、そこまで激しいトラブルに巻き込まれた経験はありませんね。
――この頃から、エミの様子も変わっていきますね。
すや子:サヤカのSNSが羨ましくて、自分が自慢できるところは何かと考えてしまう。そして「ここなら勝てる」と思ったところをSNSで見せつけることでマウンティングしてしまう。
エミがSNSの良くない文化に染まったところも、ご近所トラブルに拍車をかけてしまったと思います。
取材・文=原智香
