あの人より私の方が幸せだもんね…すれ違い、マウントを取り合ってしまうママ友。それぞれの結末は【著者インタビュー】
公開日:2026/2/4

仲良くなれるはずだったママ友同士が、ふとしたきっかけでギスギスした間柄に転落していく。そんな、女性同士の複雑な感情の変化を描いた漫画が『私はあのママ友より幸せだと思っていたのに』(すやすや子/KADOKAWA)だ。
主人公のサヤカはイケメンの夫、9歳の娘、生まれてすぐの息子との4人暮らしだ。おしゃれに気を遣い、美男美女夫婦として憧れられるサヤカ夫婦。そんなサヤカ家族のもとに、同じマンションに引っ越してきたエミ家族が挨拶にくる。
「絵に描いたような素敵な家族」サヤカたちを見て憧れを抱くエミ。しかし実際は、サヤカは夫の不倫やモラハラに苦しめられ、終わりの見えないワンオペ育児にも疲弊し、産後うつ気味であった。
一方、エミは娘と夫との3人暮らしで家庭も円満。しかし、第二子の不妊治療がうまくいかずに苦しんでいた。
サヤカはエミへ、エミはサヤカへ。互いに羨ましい思いを募らせていく。やがて、ある事件が引き金となりふたりの関係は泥沼化。さらに、サヤカのキラキラした一面も崩れ落ちていき…。
「羨望」「妬み」「優越感」女性が抱えるじっとりとした感情を描く本作は、どのようにして生まれたのか? コミックエッセイ『毎日全力、たまーにズボラなすや子さんち』でも知られる著者のすやすや子さんに、お話を伺った。
――引っ越しを機に偶然出会った女性ふたりが、マウントを繰り返しながらドロドロの関係になっていく…そんな本作を描く上で、とくに苦労されたのはどんな部分でしょうか。
すやすや子(以下、すや子):私は子どもが可哀想な思いをする作品が苦手なので、とくにサヤカの娘が辛い目に合う部分は大変でした。
しかし、本作はママ友同士のドロドロ系ということで、子どもが絡む話題は避けて通れず苦労しました。ふたりの子どもが娘なのも、自分の息子と重ね過ぎないように、という気持ちを込めています。
――マウントを取り合うママ友バトルから一転、サヤカとエミの不仲の先にある結末には心が揺さぶられました。読者からはどんな反応が多かったのでしょうか。
すや子:「見栄を張ってしまうサヤカの気持ちがわかる」「自分も不妊で悩んでいるのでエミの気持ちがわかる」と、ふたりに共感する反応をたくさんいただきました。
結末まで読むと、ふたりの本当の背景がわかり、見え方も変わってきます。ぜひ最後まで読んでいただいて、それぞれについてどう思うか考えてみてほしいですね。
――これから描きたいテーマについて、ぜひ教えてください。
すや子:地方で友達だった女の子ふたりが主人公のお話を描いてみたいな、と思っています。ひとりは地元に残って、もうひとりは東京で暮らし始めて、だんだんと価値観が違っていく……といった感じでしょうか。いつか形にできるよう頑張りますので、あたたかく見守っていただけたら嬉しいです。
取材・文=原智香
