予防接種の注射を怖がる赤ちゃん。現役小児科医が語る「怖い記憶」になるのを避ける方法とは?【監修者インタビュー】
公開日:2026/1/28

ブラック企業の過酷な業務で命を落とした23歳の和史は、成人男性の心を持ったまま赤ちゃん・エミに転生。やさしい両親のもとに生まれたものの、赤ちゃんの体は思い通りに動かせず、言葉も話せない。はじめて寝返りをうつだけでも、相当のがんばりが必要で…。もしかしたら、生まれたばかりの赤ちゃんはかなりブラックな環境にいるのでは――!?
すこしずつ成長する赤ちゃんのかわいらしさが微笑ましい反面、試行錯誤する和史の心の声や、和史が生前出会った人物との意外な展開に笑える漫画『赤ちゃんに転生した話』(茶々京色/KADOKAWA)。医療従事者でもある作者の茶々京色さんによって、赤ちゃんの発達段階や子育て中の安全対策などがこまやかに描かれているのも本作の魅力。エミに癒やされながら、わかりやすくて勉強になると話題です。
本稿では、監修を務めた現役小児科医のDr.しばさんに、最新巻『赤ちゃんに転生した話4』の魅力や赤ちゃんを安全に見守るコツなどを聞きました。
――本作の監修は、どのような経緯で決まりましたか?
Dr.しばさん(以下、Dr.しば):作者の茶々先生からお声がけいただき、作品を読んだのがきっかけです。赤ちゃんの視点で世界を見るという設定がとても新鮮で、「これは医療や安全の話とも相性がいい」と感じました。楽しく読める中に大事な気づきがある点に惹かれ、ぜひ関わりたいと思いました。
――本作にも小児科の先生が登場しています。予防注射をする前に、歌いながらフタつきの注射でツンツンしたり、シャボン玉や手品であやしたりするので、エミは先生の動きに目を奪われているうちにプスッとされてしまいます…。このベテラン先生は愛嬌たっぷりですね。
Dr.しば:とても愛嬌があって素敵な先生だと思います。実際にも、あやし方や声かけに全力な先生はたくさんいます。見た目はベテランでも、中身はとてもやさしい…そんな小児科医像がうまく表現されていると感じました。
――注射が子どものトラウマにならないような配慮は、親にとって非常にありがたいです。先生も工夫されていることはありますか?
Dr.しば:声かけやテンポを大切にしています。注射の前後で雰囲気を切り替え、「怖い記憶」にならないよう意識しています。親御さんが安心していることも、赤ちゃんにはしっかり伝わります。
取材・文=吉田あき
※診療行為が必要な場合は必ず医療機関を受診の上で主治医もしくは助産師の指導に従ってください。また発達について気になることがあったら医師に相談しましょう。

Dr.しば
小児科専門医。小児科医として10年以上の実績を持つ。小さなお子さんのいるご家庭向けのお役立ち情報をSNSで発信中。(https://x.com/Shiba_kids)
