赤ちゃんが離乳食を食べてくれない… 「“今日はやめておこう”と引く勇気も立派な子育て」現役小児科医がそう語る理由は?【監修者インタビュー】

マンガ

公開日:2026/2/3

 ブラック企業の過酷な業務で命を落とした23歳の和史は、成人男性の心を持ったまま赤ちゃん・エミに転生。やさしい両親のもとに生まれたものの、赤ちゃんの体は思い通りに動かせず、言葉も話せない。はじめて寝返りをうつだけでも、相当のがんばりが必要で…。もしかしたら、生まれたばかりの赤ちゃんはかなりブラックな環境にいるのでは――!?

 すこしずつ成長する赤ちゃんのかわいらしさが微笑ましい反面、試行錯誤する和史の心の声や、和史が生前出会った人物との意外な展開に笑える漫画『赤ちゃんに転生した話』(茶々京色/KADOKAWA)。医療従事者でもある作者の茶々京色さんによって、赤ちゃんの発達段階や子育て中の安全対策などがこまやかに描かれているのも本作の魅力。エミに癒やされながら、わかりやすくて勉強になると話題です。

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 本稿では、監修を務めた現役小児科医のDr.しばさんに、最新巻『赤ちゃんに転生した話4』の魅力や赤ちゃんを安全に見守るコツなどを聞きました。

――4巻には、離乳食を始めたばかりの赤ちゃん・エミにパパが白米をそのまま与え、誤嚥(ごえん)してしまう…という失敗エピソードもありました。たしかに、知識がないとやってしまいがちな行為かもしれません。実際にこのような事故は起きていますか?

Dr.しばさん(以下、Dr.しば):このエピソードも、多くの親御さんが「ヒヤッ」とする場面だったのではないでしょうか。実際の診療現場でも、形状やかたさが合っていない食べ物による誤嚥の相談はあります。離乳食は「月齢」よりも「その子の発達」に合わせることが大切で、焦って進める必要はありません。漫画ではありますが「善意でやったことが、思わぬ結果になることもある」という点は、とても大切なメッセージだと感じました。

――やはり、食事の発達もその子自身に合わせるのが一番なのですね。ちなみにエミの場合は、食に興味があるのに離乳食がなかなか進みません。同じように困っているママパパにアドバイスをいただけませんか?

Dr.しば:「食べない=問題」と思われがちですが、実際には味や食感に慣れるまでに時間がかかる子も多いです。今日は一口、明日はスプーンを舐めただけ、それでも十分な前進です。食事の時間が親子ともにつらくなってしまうと、かえって逆効果になることもあります。「今日はやめておこう」と引く勇気も、立派な子育てだと思います。心配な場合は、かかりつけの小児科で相談してみるのもひとつの手です。

取材・文=吉田あき

※診療行為が必要な場合は必ず医療機関を受診の上で主治医もしくは助産師の指導に従ってください。また発達について気になることがあったら医師に相談しましょう。

Dr.しば
小児科専門医。小児科医として10年以上の実績を持つ。小さなお子さんのいるご家庭向けのお役立ち情報をSNSで発信中。(https://x.com/Shiba_kids

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