赤ちゃんのお世話で大失敗したパパ。夫婦間での負担の偏りや温度差が生まれてしまったら… 「ちゃんと悩んでいるだけで、もう十分頑張っている」【監修者インタビュー】

マンガ

公開日:2026/2/4

 ブラック企業の過酷な業務で命を落とした23歳の和史は、成人男性の心を持ったまま赤ちゃん・エミに転生。やさしい両親のもとに生まれたものの、赤ちゃんの体は思い通りに動かせず、言葉も話せない。はじめて寝返りをうつだけでも、相当のがんばりが必要で…。もしかしたら、生まれたばかりの赤ちゃんはかなりブラックな環境にいるのでは――!?

 すこしずつ成長する赤ちゃんのかわいらしさが微笑ましい反面、試行錯誤する和史の心の声や、和史が生前出会った人物との意外な展開に笑える漫画『赤ちゃんに転生した話』(茶々京色/KADOKAWA)。医療従事者でもある作者の茶々京色さんによって、赤ちゃんの発達段階や子育て中の安全対策などがこまやかに描かれているのも本作の魅力。エミに癒やされながら、わかりやすくて勉強になると話題です。

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 本稿では、監修を務めた現役小児科医のDr.しばさんに、最新巻『赤ちゃんに転生した話4』の魅力や赤ちゃんを安全に見守るコツなどを聞きました。

――4巻では、離乳食を始めたばかりの赤ちゃんにパパが米飯を与え、ママから責められるシーンがありました。診察室ではいろんなパパ・ママ・夫婦がいると思いますが、先生はそんな親御さんたちを見てどう感じているのでしょうか。

Dr.しばさん(以下、Dr.しば):育児はどうしても、負担の偏りや温度差が生まれやすいものです。ママがきつく見えるときも、その裏には「この子を守らなきゃ」という必死さがありますし、パパも「悪気はなかった」というケースがほとんどです。クリニックでは、どちらかを責めるよりも、「ふたりとも頑張っている」という前提でお話しするようにしています。完璧な夫婦はいませんし、ぶつかりながら試行錯誤する姿も、子育ての一部だと思います。

――本作を読み、あらためて子育ての大変さを実感しました。子育てに奮闘する、保護者の方にメッセージをいただけませんか?

Dr.しば:毎日、ちゃんと悩んで、考えているだけで、もう十分頑張っています。うまくいかない日があっても、それは失敗ではありません。今日を乗り切った自分を、ぜひ少し労ってあげてください。

――先生はXでも、子どものいる家庭に役立つ医療情報を発信されています。その想いについてお聞かせいただけますでしょうか。

Dr.しば:診察室の中だけでは伝えきれないことがたくさんあると感じ、Xでの発信を始めました。特に家庭内事故は「知っていれば防げる」ものが多く、少しでも多くのご家庭に届いてほしいという思いがあります。むずかしい話を噛みくだき、日常の中で思い出してもらえるかたちで伝えることを大切にしています。

取材・文=吉田あき

※診療行為が必要な場合は必ず医療機関を受診の上で主治医もしくは助産師の指導に従ってください。また発達について気になることがあったら医師に相談しましょう。

Dr.しば
小児科専門医。小児科医として10年以上の実績を持つ。小さなお子さんのいるご家庭向けのお役立ち情報をSNSで発信中。(https://x.com/Shiba_kids

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