赤ちゃんが発する小さなサインを見逃さないで。小児科医が赤ちゃんの診察で聞きたいのは、保護者の「いつもと違う」という感覚【監修者インタビュー】

マンガ

公開日:2026/2/6

 ブラック企業の過酷な業務で命を落とした23歳の和史は、成人男性の心を持ったまま赤ちゃん・エミに転生。やさしい両親のもとに生まれたものの、赤ちゃんの体は思い通りに動かせず、言葉も話せない。はじめて寝返りをうつだけでも、相当のがんばりが必要で…。もしかしたら、生まれたばかりの赤ちゃんはかなりブラックな環境にいるのでは――!?

 すこしずつ成長する赤ちゃんのかわいらしさが微笑ましい反面、試行錯誤する和史の心の声や、和史が生前出会った人物との意外な展開に笑える漫画『赤ちゃんに転生した話』(茶々京色/KADOKAWA)。医療従事者でもある作者の茶々京色さんによって、赤ちゃんの発達段階や子育て中の安全対策などがこまやかに描かれているのも本作の魅力。エミに癒やされながら、わかりやすくて勉強になると話題です。

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 本稿では、監修を務めた現役小児科医のDr.しばさんに、最新巻『赤ちゃんに転生した話4』の魅力や赤ちゃんを安全に見守るコツなどを聞きました。

――本作は成人男性が赤ちゃんに転生するという設定によって、赤ちゃんの気持ちを考えるきっかけにもなると思います。先生も「赤ちゃんの気持ちがもっとわかればいいのに…」と思うことはありますか?

Dr.しばさん(以下、Dr.しば):あります。診察室では、赤ちゃんは言葉で自分のつらさや不安を伝えることができません。泣いている理由が痛みなのか、怖さなのか、眠さなのか、いつも手探りです。この漫画のように「中の声」が聞こえたら、どれだけ助けられるだろう、と感じる場面は日常診療の中でもたくさんあります。

 だからこそ私は、赤ちゃんの表情や動き、泣き方、そして保護者の「いつもと違う」という感覚をとても大切にしています。赤ちゃん自身が発している小さなサインを、周囲の大人がどう受け取るかが何より重要だと思っています。

――保護者は小児科に行ったら、赤ちゃんの何がいつもと違うのかを先生に伝えることが大事なのですね。あらためて、この漫画のおもしろさや魅力について感じたことを教えてください。

Dr.しば:本作の最大の魅力は、笑いながら「赤ちゃんの大変さ」を追体験できる点だと思います。大人の視点を持った主人公だからこそ、赤ちゃんの体の不自由さや、周囲に頼るしかないもどかしさが、とてもリアルに伝わってきます。同時に、成長の喜びや、家族に見守られる温かさも丁寧に描かれていて、読後には自然とやさしい気持ちになります。子育て中の方には共感と安心を、これから親になる方には大切な視点をくれる、学びと愛情が詰まった作品だと感じています。

取材・文=吉田あき

※診療行為が必要な場合は必ず医療機関を受診の上で主治医もしくは助産師の指導に従ってください。また発達について気になることがあったら医師に相談しましょう。

Dr.しば
小児科専門医。小児科医として10年以上の実績を持つ。小さなお子さんのいるご家庭向けのお役立ち情報をSNSで発信中。(https://x.com/Shiba_kids

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