虐げられたサレ妻が異世界へ。王子様のようなイケメンと豪華な衣装に胸が高鳴る【著者インタビュー】

マンガ

公開日:2026/1/31

 数多くあるサレ妻作品のなかでも、サレ妻×異世界という組み合わせがユニークな漫画『異世界転生したサレ妻ですがクズ夫を捨てて幸せを掴むことにしました』(綾束乙:原作、酒井美羽:漫画/KADOKAWA)。作画を手がけたのは、『酒井美羽の少女まんが戦記』(酒井美羽/秋田書店)でも話題の恋愛漫画の名手・酒井美羽先生だ。

 物語は、ヒロインが転生した先の世界でもクズ夫と夫婦になって虐げられてしまう、という過酷な設定。そんな彼女の前に現れたのは、夫とは対照的にやさしく紳士的な青年魔術師エルヴァンだった。エルヴァンから魔術指導とともに愛情をうけ、クズ夫と対決するヒロインだったが…。

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 先が気になる展開に美麗かつ胸キュンな演出が加わり、サレ妻作品好きにも少女漫画好きにも注目される本作。苦難の末に自立して幸せになるヒロインを描ききった酒井先生に、作画や演出に込めた想いやこだわりを伺った。

——本作はサレ妻が異世界に転生するという異色作です。サレ妻作品は初挑戦だったそうですが、執筆された感想をお聞かせください。

酒井美羽先生(以下、酒井):サレ妻ものというと、現代が舞台のドロドロ系というイメージがあったため、異世界という設定にまずびっくりしました。原作がなかったら、自分では思いつけないストーリーだったと思います。

 ストーリー漫画の執筆は2~3年ぶり。ドレスを最初から最後まで自分で描いたのも何十年ぶりでした。背骨を圧迫骨折してから1年半くらいぶりの執筆でしたので、とても疲れました…(笑)。

——久しぶりにドレスまでご自身で描かれた貴重な作品なのですね。中世ヨーロッパ風の衣装を描くのは、もともとお好きだったと聞きました。

酒井:映画の影響が強いですね。子どもの頃から、『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』のような古い西洋の映画を観て育ったので。アーサー王を題材にした『円卓の騎士』も衣装が本格的で大好きな作品。ああいう重みのあるどっしりしたドレスが好きです。

 やっぱり少女漫画の醍醐味は衣装ですよね。手塚治虫先生も華やかですが、水野英子先生が描くドレスには布に重みがあってかっこいい。中世ヨーロッパの衣装のポイントは布の重さ。線ひとつで重みが変わるんです。

——酒井先生が描く男性像にも、昔の洋画のイメージが?

酒井:そうですね。マッツ・ミケルセンなんて身のこなしがスマートだし、姿勢も良くて色っぽい。とはいうものの、男性キャラを描くのに苦手意識があったため、アシスタントさんに教えてもらって男性アイドルを研究しました。最近は友人がK-POPを布教してくれたのですが、イケメンがいっぱいいますね。

取材・文=吉田あき

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