小1で不登校、理由は“担任の先生が怖い”。相性が悪い先生とあたった時に保護者ができる対策は?【著者インタビュー】
公開日:2026/2/16

生活そのものが学びの場であった園生活に対し、小学校では授業への取り組みが生活の中心となる。急激な変化に対応するための「小学1年生」という大事な時期に、もしも“怖い先生”と出会ってしまったら――。
『娘が小1で不登校になりました 先生が怖くて学校に行けない』(ことり/KADOKAWA)は、小学校に入学してすぐ不登校になってしまった女の子と、その家族の物語だ。
入学から1週間は楽しそうに小学校へ通っていた娘・こっちゃん。しかし3週間目に入ると、言葉にならないうめき声を発するようになる。
母親のことりさんはさまざまな工夫を凝らし、娘が少しでも前向きな気持ちで学校へ行けるよう奔走するが…。ついに心が限界を迎えたこっちゃんは、「いぎだぐない」と泣き叫んでしまう。
娘が学校へ行きたくないと訴え始めた当時の思い出や、小学校入学を控えるお子さんを持つ保護者へのアドバイスを、著者のことりさんに伺った。
――担任の先生は、保護者の目から見てどんな方だったのでしょうか? 娘さんの腕を強引に引っ張って教室に入れようとすることもあれば、頑張って登校した日には「会えて嬉しいよ」と声をかけるなど、日によってまったく違う様子が描かれていますね。
ことりさん(以下、ことり):とても真面目な先生でした。宿題の直しも丁寧ですし、親からの質問にも真摯に対応してくださいました。高学年の子には良い先生ではないかと思います。
ただ、1年生の担任はご経験がない上に、低学年の担任も10年ぶり。さらに学年主任もされていたため、ご自身でも戸惑いがあったのではないでしょうか。柔軟に対応することは苦手なように感じました。
――娘さんは担任の先生のことをどう思っていたのでしょうか。
ことり:入学したばかりでワクワクしていましたし、怖がりながらも先生を信じたい気持ちがあったのだと思います。それに、どこかでこの先生は信頼できると期待していたのかもしれません。だからこそ、2度3度と怖い思いをすることが増えるにつれ、娘の中でつらさが増していったように思います。
――1年生時の担任の先生との相性が、その後の学校生活に及ぼす影響は大きいのかもしれません。娘さんと担任の先生はやはり、相性が良くなかったと思われますか?
ことり:相性という点では、残念ながら非常に悪かったと思います。娘は大人に対してだけでなく、子ども同士でも相手が怒るのを嫌がる子です。以前も「お友だちが怒るくらいなら自分が我慢したい」と話していました。
先生は笑顔がかなり少ないタイプの方だったので、それが子どもにとっては怖かったのかもしれませんね。
――子どもと担任の先生との相性が良くなかった場合、保護者ができる対策はありそうですか?
ことり:「先生や学校側がすべて悪い!」とは思い込まないことでしょうか。我が子がつらい思いをしていると、相手がすべて悪いように思ってしまいますが、先生や学校も保護者に言えないことや事情があると思います。こちらの要求ばかりせず、学校や先生がどういう考えなのかを聞くことから始めると良いかもしれません。私も、一方的に要求することはないように気をつけていました。
ただ、先生のタイプによっては「お宅のお子さんがダメなんじゃ?」と考えてらっしゃることはよくあるらしいので、難しいですね。我が家の場合は、担任の先生からも学校側からも娘の不登校に対してちゃんと話を聞いてもらえ、恵まれていたと思います。
取材・文=吉田あき
