独特のイントネーションで叫ぶ「いらっしゃいませ!」は試食販売業界あるある?【著者インタビュー】

マンガ

公開日:2026/2/13

 試食販売、蕎麦屋、キャバクラ、ゲイバー、設計事務所……そしてワーキングマザーに。高校生での初アルバイトから貧乏美大生時代の変わったアルバイトまで。一風変わったお仕事遍歴を綴ったのがコミックエッセイスト・まぼさんのエッセイ『勤労ロードショー 今日も財布がさみしくて 』(まぼ/KADOKAWA)。しんどい経験や情けない失敗も隠さず綴られる一冊からは、たくさんの笑いと元気、そして「働くって楽しい!」という気持ちをもらえることまちがいなし。まぼさんに、エッセイで綴られた職業についての裏話を伺った。

――金欠から人生初のバイトを探すことにした高校生のまぼさん。お姉さんがキャンペーンガールをやっていたとのことですが、紹介してもらって一緒にやろうとは思わなかったのでしょうか?

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まぼさん(以下、まぼ):私は恐らく一般的には“社交的”と言われる方だと思うのですが、その反面すごくあがり症で、人前に立ちたいとはあまり思わないのです。だからキャンペーンガールは私には無理でしたね。転じて姉は一般的には人見知りだけど、舞台に上がったり人前に出たりすることには割と抵抗がないんです。お互い得意分野が違うのだなと感じた出来事でした。

――試食販売の派遣バイトの集団面接に行ったところ、合格と言われたのに半分以上の方が帰ってしまったとのことですが、その理由はわかりますか? そんな中、まぼさんが帰らずに残ったのはなぜでしょうか?

まぼ:私が帰らなかった理由はただひとつ、説明会をすべて聞かないと交通費が支給されないからです。半分以上の方が帰られた理由はわかりませんが、求人に載っている「誰でもできます」というような雰囲気と、説明会でのデモンストレーターの厳しさがまるで違ったからかもしれません。

――その後、想像以上の研修が始まります。お客さんへの「いらっしゃいませ」の言い方を特に指導されたとありました。

まぼ:読者の方から「この“いらっしゃいませ↑”の言い方は業界あるあるですね」と共感の声をいただいたので、これは試食販売業界あるあるのようです(笑)。試食販売は本当に足首が冷えます。これからやってみようかなと思っている方は、冬場のスーパーでのストッキング勤務はダメ、絶対です。

取材・文=原智香

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