もう会えない人への手紙を砂にして、“存在した証”にするの/星旅少年②
公開日:2022/8/5
「人はまだ どこかで起きている」――坂月さかな氏が描く、静かな夜を旅するような、青が沁みるSFファンタジーコミック。ある宇宙、人は「トビアスの木」の毒によって「覚めない眠り」につきはじめていた。そして、ほとんどの住民が眠ってしまった星は「まどろみの星」と呼ばれた。「まどろみの星」を訪ね、残された文化を記録・保存する、プラネタリウム・ゴースト・トラベル社(通称PGT社) の星旅人・登録ナンバー303は調査の途上で、とある店を訪れる。星の住人の多くが眠りにつき、客足が途絶えた店の主人と話していると……。
