衝撃的な展開から幕を開ける絶望の物語――“生体兵器”と呼ばれる少女・リコリスの純真を描く『少女戎機』に漫画ファンから絶賛の声
公開日:2022/10/7

2022年9月26日(月)、月刊誌『電撃マオウ』で連載中の超話題作『少女戎機』コミックス第1巻が発売された。繊細で可愛らしい絵柄からは想像できないダークで“エログロ”な世界観を持ち、連載当初から注目を集めていた同作のコミックス発売に、早くもネット上では歓喜の声が続出している。
『少女戎機』は『電撃マオウ』で連載が始まるとすぐに、漫画ファンの間で「刺さる人には致命傷レベルで刺さる物語!」「趣味ドンピシャな内容でぶったまげた」などと話題を席巻。今では「これを読むために『電撃マオウ』を買っている」といった熱狂的なファンもいるほどだ。
物語の舞台は、謎の化け物「レギオン」の出現によって汚染された世界。人々は町を取り戻すため、命がけの戦いに身を投じていた。人類の切り札は、聖母と呼ばれる生体兵器。レギオンに家族と部下を殺され、また自身も手足が不自由になってしまった倉田はある日、聖母の中で一番強かったというリコリスの教育を命じられる。
しかしリコリスは記憶を失っており、退行現象も生じている不安定な状態。聖母は使い物にならなければ処分される運命にあり、処分の日が近づいてくるのだが、倉田にはリコリスと生活を共にする中で、少しずつ情のようなものが芽生えていた。それでも人類の勝利のため、倉田は決断を迫られていく…。コミックス第1巻では、そんな倉田とリコリスの物語が静かに幕を開けるのだった――。
人類を恐怖に陥れる絶望的な存在、戦場を駆ける少女、無慈悲な展開などは、かつて人気を博した『GUNSLINGER GIRL』の世界観と通じる部分があるかもしれない。

高い画力で描かれる残酷でヘビーな物語に、ネット上では「絶対に連載を続けて欲しいので、単行本購入しました!」「読んで間違いないやつです!」「救いがなさすぎるように見えるけど、本人たちにとってはお互いが何者にも代え難い存在なんだよね。悲劇と幸福は必ずしも相反しない」「繊細で緻密な画力に圧倒される。メカ好きな人にもぜひ読んでほしい!」「生物兵器と言われているけど、実際は欠損しているボロボロのか弱い少女に見えるリコリス。だからこそ倉田が生物兵器としてではなく、一人の女の子として接しているのが尊いんだよなあ…」「破滅に向かうしかない少女と、少女の煌めきに目が眩む男の組み合わせ、マジで最高!」などと絶賛する声が続出している。
共に想像できないほどの孤独と苦しみを抱える倉田とリコリス。無骨な男性と純粋な少女の出会いは、どんな結末を示唆しているのだろうか…。まずは冒頭数ページを読んでみてほしい。衝撃的な展開から幕を開ける無慈悲な物語に、きっと圧倒されてしまうはず。