『こたつから出てきた汗だくの女』は夫の浮気相手。年末年始に読みたいドロドロ&スカッとがやみつきになるコミックエッセイ4選

マンガ

公開日:2024/1/2

 近年どんどん増えていくコミックエッセイ。その魅力はほとんどが自身の体験談であることです。夫の浮気や姑との確執、ママ友トラブルなど身近な話題だけど「そんなことある⁉」という衝撃もあり。まさに「事実は小説より奇なり」な内容で、一度読み始めたらあっという間に時間が過ぎていることも。本記事では2023年にダ・ヴィンチWebで紹介したものの中から特に筆者が面白いと感じた4作を紹介。すべて序盤を試し読みできるので、気になったものがあったらぜひクリックしてみてください。

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●タイトルが俊逸 夫の浮気相手はまさかの親戚

こたつから出てきた汗だくの女 親戚の娘に夫を寝取られました
こたつから出てきた汗だくの女 親戚の娘に夫を寝取られました』(サレ妻ユズキ:原案、つかさき有:漫画/KADOKAWA)

 まずはタイトルからして衝撃的な『こたつから出てきた汗だくの女 親戚の娘に夫を寝取られました』(サレ妻ユズキ:原案、つかさき有:漫画/KADOKAWA)。夫の浮気現場に遭遇した妻は相手を捜索。するとこたつの中から裸の女性が汗だくで出てきます。なんとその子は夫の親戚。しかも関係がバレたあとも夫を「お兄ちゃん」と呼びながら甘え、なにかと接点を持とうとします。「オバさん」と敵視され辟易しながらも、夫との関係を再構築しようとする主人公。3人には一体どんな結末が待っているのか。予期せぬ展開の連続です。

●夫のクズさに気づいた主人公。さてどうする?

4人の女を同時に妊娠させた夫
4人の女を同時に妊娠させた夫』(サレ妻さおり:原作、モチ:漫画/KADOKAWA)

 お次はまさかの五股、しかもうち4人が同時に妊娠するという『4人の女を同時に妊娠させた夫』(サレ妻さおり:原作、モチ:漫画/KADOKAWA)。モテる夫と結婚して2年、ある日ポストに赤ちゃんが写ったエコー写真が。「イタズラかなぁ」という夫の言葉をそのまま受け止めていると、夫が電話で女性の名前を呼ぶ声が聞こえてしまいます。さらには「夫との子どもを妊娠している」という女性が目の前に現れて……。続々と浮気相手が現れる中、主人公はだんだん自分の見る目のなさを自覚し、相手の女性よりも夫を嫌悪するように。4人同時に妊娠はなかなかないと思いますが、夫の人となりについては「こういう人いるよなぁ」というリアリティがあります。

●ヤバい義家族に囲まれた主人公、娘のためにも戦う!

美魔女の義母がつらく当たるので破滅させました
美魔女の義母がつらく当たるので破滅させました』(柏屋コッコ:漫画、貴野友莉恵:原案/KADOKAWA)

 続いてはこちらもあるある、嫁姑問題です『美魔女の義母がつらく当たるので破滅させました』(柏屋コッコ:漫画、貴野友莉恵:原案/KADOKAWA)の義母は年齢を感じさせない美人だけど、性格は最悪。主人公が妊娠中、子どもの性別が女とわかると態度が豹変し、主人公はおろか生まれてきた子どもにまで嫌がらせをしてきます。夫はまったくわかっていないどころか義母の味方。さらには男の子を妊娠したからとマウントを取ってくる義妹まで現れて……。しかし本作は主人公が委縮せずきっちりその場で仕返しするなど、自分と娘の人生を守り抜くのが素敵なところ。過剰にイライラせず、主人公を応援しながら読めます。

●悪口ばっかりの自己中ボスママにだんだん巻き込まれて修羅場!

うっとうしい悪口ボスママに制裁を!
うっとうしい悪口ボスママに制裁を!』(原黒ゆうこ:原案、松本うち:漫画/KADOKAWA)

 最後はママ友との人間関係をテーマにしたものから一冊。『うっとうしい悪口ボスママに制裁を!』(原黒ゆうこ:原案、松本うち:漫画/KADOKAWA)。入園と同時にマイホームを購入し、知り合いが誰もいない状態で幼稚園生活がスタートした主人公とその娘。娘同士も自分たちも仲良しのママ友ができて安心していたものの、ボスママを中心にグループがおかしな方向に……。仲がいいと思っていた人たちが、だんだん人の悪口を楽しむようになっていったらどうするか。自分一人だったら距離を置けたとしても、子どもも関係してくるとなると割り切るのが難しいのも事実。こんな強烈ママはいないとしても、友達だけどただの友達じゃない。そんな微妙な関係のママ友ならではの悩みに、共感できる方も多いのではないでしょうか。

 このほかにも連載の中にはまだまだコミックエッセイがたくさん。年末年始のちょっとした暇つぶしに、お気に入りの一冊を見つけてみてください。

文=原智香