六歌仙といわれる在原業平と文屋康秀。家柄も顔もよい業平に貧乏貴族の康秀が嫉妬!?/超訳百人一首 うた恋い。2⑦
公開日:2024/8/15
『フルカラー版 超訳百人一首 うた恋い。2』(杉田圭:漫画、渡部泰明:監修/KADOKAWA)第7回【全16回】
在原業平、紫式部、藤原定家――。古の人々により紡がれた31文字の和歌。そこには、遥か昔の世界で起きたドラマチックな恋愛劇を表したものも少なくありません。紫式部を主人公に描く大河ドラマ「光る君へ」でも数々の和歌が物語に彩りを添えています。その美しい言葉の中に込められた先人たちの喜びや悲しみとは? 百人一首の和歌から歌人たちの恋と人生をひもとく名作『超訳百人一首 うた恋い。』(1~4巻)を、好評につき再掲載でお届けします。雅な世界観で繰り広げられる先代たちの恋模様をご堪能ください。
和歌物語 一
22 ふくからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を あらしといふらむ
〈文屋康秀〉

文屋康秀(ふんやのやすひで)
六歌仙の一人。愛知県の三河、京都府の山城で地方官として勤務した。37番の作者朝康の父。終生身分は低かったが、歌人として名を残した。

在原業平(ありわらのなりひら)
六歌仙の一人。『伊勢物語』の主人公「昔男」のモデルと言われている。和歌が巧みで、平安を代表するプレイボーイとして名高い。16番の作者行平の異母弟。
