『ドカ食いダイスキ! もちづきさん』と冷凍食品のニチレイがコラボ!もちづきさんの焼おにぎりの食べ方は?【コラボマンガ&作者インタビュー】
更新日:2024/10/28
『ドカ食いダイスキ! もちづきさん』が目指すは「飲食店で油まみれになっている系の漫画」【まるよのかもめ先生インタビュー】

(まるよのかもめ/白泉社)
――まず、「次にくるマンガ大賞2024」でW受賞を果たしたときの率直な気持ちを教えてください。
まるよのかもめさん(以下、まるよの):すえひろがりの8位とグルメ漫画にピッタリな「冷凍食品はニチレイ賞」、素晴らしい巡り合わせで大変光栄です。関係者の方々、応援してくださった読者の方々全員に感謝です。
――本日公開された「ニチレイフーズ」特別コラボ漫画の題材で、冷凍焼おにぎりを選んだ理由はなんだったのでしょうか?
まるよの:細切れに好きなタイミングで食べられて、色々なアレンジが可能な点に魅力を感じ、僭越ながら描かせていただきました。もちづきさんは一気に食べてしまいましたが……。
――コラボ漫画でこだわったポイントや工夫した部分はありますか?
まるよの:とにかく、冷凍焼おにぎりへの「美味しい!」「良い!」という気持ちが真っ直ぐに伝わればという思いを込めて描きました。みなさん、いかがでしたか?
――ここからは『ドカ食いダイスキ! もちづきさん』についてお伺いします。そもそも本作はどういったところから着想を得たのでしょうか。
まるよの:担当さんから「グルメ漫画を描くのが良いのではないか?」と言われたことがきっかけです。「ドカ食い」というテーマを選んだのは、世を生きる皆様が暗に見たがっているもの、そして自分の気持ちが真っ直ぐに乗せられそうなもの……この両方を考慮したためです。タイトルに関しましては、ストレートだけれど何だか只ならない感じを出したくて『ドカ食いダイスキ! もちづきさん』になりました。
――超濃縮タイプのそうめんつゆで作った「鶏もも肉の照り焼き弁当」や、米4合の「巨大オムライス」などのドカ食いレシピは、どのようにして考案されているのでしょうか?
まるよの:自分はよく料理をするのですが、丁寧で小洒落たものではなく“とにかく楽で大量に”をモットーにしているところがあります。そんな普段の生活から自ずと着想を得たのかもしれません。

――「至る」や「あるのがいけない」などのパンチの効いたセリフ、ドカ食いする際の迫力ある表情は本作ならではの味だと思います。描く際にこだわっているところや工夫されている点がありましたら教えてください。
まるよの:むき出しの感情を描くことを大切にしています。ここでいう「むき出しの感情」とは、見てくれを気にする間も無くそこへ向かう純粋な気持ち……のようなものです。セリフに関しましては脊髄反射と言いますか、なるべく言語野をじっくりと使わないうちに口をついて出るようなフレーズをそのまま使う意識でやっています。
――本作を描いているとき、まるよの先生はどの視点にいるのでしょうか? ドカ食いに熱中するもちづきさん、彼女のランチを密かに見守る同僚など、どの視点から描いているのか気になります。
まるよの:うまくできているかどうかは分かりませんが、それぞれのキャラクターの価値観と人生になりきって、その視点から描くように意識しています。

――10月29日に単行本第1巻が発売されます。見どころと、1巻に収録されているお話の中で特に気に入っているシーンを教えてください。

まるよの:1話の3ページ、5コマ目のもちづきさんが可愛くて好きです。執筆当時は原稿作業に全く慣れていなかったのですが、このコマのもちづきさんは絶対に可愛く描く! と意気込み、何回も描き直してなんとか完成させました。
――本作を通じて読者に伝えたいこと、また作家として実現したい夢がありましたら教えてください。
まるよの:飲食店などに置かれ、油まみれになっている系の漫画を目指したいです! そして、もちづきさんを読んでくださる皆様全員大好きです。これからもよろしくお願いします。
取材・文=ちゃんめい
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