「まさか続きが読めるなんて…」人が家畜の《ニンゲン農場》を描く衝撃の“グルメ”ホラー『動物人間』。著者が参考にした料理人の知人の話《インタビュー》
更新日:2025/1/20
動物人間たちは究極の「グルメ」。行き過ぎたこだわりを描く

――ホラー映画がお好きとのことですが、特に印象に残っている作品はありますか?
岡田:ホラー映画は好きなんですけど、日本の作品は観られないんです。それこそ『リング』や『呪怨』なんかは中学生の頃にちょっと観て、あまりにも怖かった。だから、いまだにちゃんと最後までは観られない気がします。
一方で海外のホラー映画は楽しめちゃうんですよ。出てくるのは幽霊というよりもクリーチャーに近いですし、エンタメ感が強いじゃないですか。最近のものでいうと、『ヘレディタリー/継承』『ミッドサマー』『TALK TO ME』なんかは非常に面白かったです。特に『動物人間』を描くようになってからは意識的にホラー映画に触れるようになったかもしれません。ネタ集めという意味だけではなく、ひとりの表現者として観ておいたほうがいいかなと。
映画のお話でいうと、『猿の惑星』も好きなんです。あれって人間側と猿側、どちらの目線に立つかによって受け止め方も変わりますよね。で、ぼくはやはり動物側の目線に立ちたいんですよ。だから『動物人間』もそうやって描いている部分があります。
――なるほど。となると、やはり第2巻でメインキャラになる羊の少女がどうなっていくのか目が離せないですね。ちなみに今後の読みどころも教えてください。
岡田:まさにいま3巻を作っているところなんですが、今後は新しいキャラクターがたくさん登場します。彼らが交差するドラマを読んでいただきたいです。それと、やっぱりこの作品は残酷描写が持ち味でもあるので、そこも見てもらいたい。1巻より2巻、2巻より3巻がすごいって言ってしまうとどんどんハードルが上がってしまうので難しいんですが……。
そもそも『動物人間』に出てくる動物たちって、シンプルにいうならば「グルメ」なんですよ。で、グルメって自分なりのこだわりが強くて、ある種、変態的な側面もあるのではないかと。そういうこだわりが行き過ぎた動物たちが出てきたほうが物語にドライブがかかるなと思うので、今後も特定のこだわりを持ったキャラクターたちが登場してくると思います。そこも楽しみにしていただければ嬉しいです。
取材・文=イガラシダイ