不運続きだった見習いトリマーが、猫耳幼女に転移! 獣人の国で過保護な狼からの甘やかされ&もふもふスローライフ!

マンガ

PR 公開日:2025/1/10

ねこねこ幼女の愛情ごはん~異世界でもふもふ達に料理を作ります!~
ねこねこ幼女の愛情ごはん~異世界でもふもふ達に料理を作ります!~』(園太デイ:作画、葉月クロル:原作、Shabon:キャラクター原案/スターツ出版)

 好きなことに一生懸命取り組んで、実力で認められる。それはとてもやりがいを感じられる理想的な働き方だが、現実ではなかなかそううまくいかない。周囲の嫉妬や妬みという感情は、ときにどうにもならない足枷として頑張る人間を苦しめてしまう。しかしひたむきに頑張っていれば、それは必ず誰かの心に届くはず。

ねこねこ幼女の愛情ごはん~異世界でもふもふ達に料理を作ります!~』(園太デイ:作画、葉月クロル:原作、Shabon:キャラクター原案/スターツ出版)は、そんな頑張る人に希望を与えてくれる、“もふもふ”した動物が大好きな見習いトリマーの転移物語。2024年12月5日にノベル版最新刊となる6巻が刊行された本作品だが、同月12月27日には待望のコミカライズ版も発売された。

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本作品を試し読み

 本作品の主人公は、見習いトリマーとして働くもふもふが大好きな女性・佐野。動物を心から愛する佐野は優秀で、暴れる犬も一瞬で大人しくさせてしまう実力を持っていた。しかしその高い能力を店長に妬まれて怒られてばかり。

ねこねこ幼女の愛情ごはん

 それでもめげずに頑張っていたが、ある日の帰り道、横断歩道に犬が現れトラックにはねられそうになっていて――その子を助けようと飛び出した佐野は、気づくと見知らぬ空間に転移していた。

 佐野はそこから、フォーチュナと名乗る運命を司る女神、そして助けた喋る犬クー・シーの計らいで、「スカイヴェン」という獣人の国へと転移し、9歳の猫耳幼女として生きることに。エリナと名乗り、出会った狼の獣人・ルディに保護されての異世界生活をスタートする。

ねこねこ幼女の愛情ごはん

ねこねこ幼女の愛情ごはん

 明るく無邪気、そのうえ動物の扱い方を心得ていて料理まで上手なエリナは、動物たちから愛される能力と料理、そして愛らしさで、ルディをはじめとする多くの獣人の心を鷲掴みに! あっという間に人気者になっていく。

ねこねこ幼女の愛情ごはん

ねこねこ幼女の愛情ごはん

 エリナが得た幸せは、運命の歪みによって他人に搾取されていた幸運を女神の力で返してもらった結果――ということになっているが、それはきっと、あくまでチャンスとして運が巡ってくるようになったに過ぎないのだろう。そこから先は、真っ直ぐで心優しい頑張り屋というエリナの性格が獣人たちの心を掴み、見守り応援したいという気持ちに繋がっていく。この本来あるべき姿を持つ優しい世界観が、心を溶かしてくれるような心地よさを与えてくれる。エリナは一方的に愛されるだけでなく、ちゃんと持ちつ持たれつの関係を構築していくのだ。

 また、エリナが作るおいしそうな料理も本書の魅力の一つ。料理ができなくて困っていた青弓亭という食堂の店主を務める獣人・ミメットに、前世で培った料理の知識と経験を活かし、ベーコンや目玉焼きのおいしい焼き方、カツレツの作り方などを伝授していく。その中で語られるちょっとしたコツやひと手間からも、エリナの食べる人のことを思う優しさが伝わってくる。

ねこねこ幼女の愛情ごはん

ねこねこ幼女の愛情ごはん

 エリナの活躍のおかげで、これまで人気がなく静まり返っていた食堂「青弓亭」は大盛況! こうして少しずつスカイヴェンでの生活にも慣れ、生きていく基盤を整え始めたエリナ。しかし1巻のラストでは、ひょんなことからルディに思わぬ変化が――!? 獣人の国でのエリナの生活は、まだまだ始まったばかり。ここからどんな風に活躍していくのか、どんな甘い展開が待ち受けているのか、楽しみで仕方がない。

文=月乃雫

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