「感動とともに怒涛のように寂しさがこみ上げてくる!」大人気ラブコメ漫画『神様はじめました』最終25巻発売に絶賛の声

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公開日:2016/8/26

 普通の女子高生が土地神になるという突飛な設定で大人気を博した『神様はじめました』(鈴木ジュリエッタ/白泉社)の最終25巻が2016年8月19日(金)に発売された。8年もの間ファンを魅了し続けてきた同作の完結に「絶対泣くと思ってたけどほんとうに大号泣!」「最終巻読んだだけでタオルが涙でびしょ塗れ(TT)」「最終巻大感動! でも、これでもう終わりかと思うと寂しいよ…」と感激の声と共に、同作との別れを惜しむ声が続出している。

 2008年より『花とゆめ』にて鈴木ジュリエッタが連載を開始した『神様はじめました』は、父と2人暮らしの女子高生・桃園奈々生(ももぞのななみ)が、ギャンブル好きの父親のせいで家を強制退去させられるところから物語が始まる。住む場所を失い、おまけに父親にも見捨てられた奈々生が途方に暮れていたところ、犬に追われて困っている気弱な男と出会う。助けてあげ、話の流れで身の上を話していると「私の家を譲りましょう」という提案が。

 行くところもない奈々生はその話に乗り、渡されたメモを頼りに訪ねていくと、行きついた先はボロボロの神社だった。実は気弱な男の正体は家出していた土地の神・ミカゲだったのだ。行く当てのない奈々生は土地の神として生活を始めることに。そして神社には、ミカゲが家出したのち、神社を守り続けてきた少し意地悪な狐の神使・巴衛(ともえ)がおり、奈々生に仕えることになる。

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 喧嘩腰で奈々生につっかかる巴衛と、喧嘩を買う奈々生のいびつな主従関係が次第に恋に発展していくという、ツンデレあり、胸キュンありの物語に「2人の関係が徐々に変化していくのをニヤニヤしながら見ちゃう」「憎まれ口を叩きながらも、さりげなく優しく奈々生を支える巴衛のツンデレ加減にキュンキュン!」「奈々生のために荒れていた寝室を整えたり、いつも奈々生のことを考えている巴衛、素敵すぎる~!!」と熱狂するファンが続出した。

 そんな人気作を描く作者・鈴木ジュリエッタは、2004年に『星になる』でデビュー。2005年からは『ザ花とゆめ』で『悪魔とドルチェ』を連載開始し、魔界の王・ビュートを召喚した主人公・マユリがビュートに恋するも、ビュートはマユリの作ったお菓子にしか興味がないというすれ違いラブコメディを生み出し大好評を博した。

 そして2006年からは鈴木の代表作とも言われている『カラクリオデット』が連載スタート。天才科学者である吉沢博士によって作られたアンドロイドのオデットは見た目はほぼ普通の女の子。自分が人間とどう違うかを知りたくて、アンドロイドということを隠して高校に通い始める。しかしオデットは学校で友達ができると「普通の人間のようになりたい」と強く思い始め、博士に体を改造してくれるように要求するが――。

 日ごとに心が人間に近づいていくオデットの様子がコミカルで可愛らしく描かれている同作。オデットのキャラクターが魅力的で「とにかくオデットが可愛い!」「普段人間は当たり前に感じる事がオデットにとって不思議っていうシチュエーションが面白い」「何にでも真っ直ぐで温かいオデット大好き! 人間よりも人間らしいんじゃないかと思うくらいキュート!」という絶賛の声が溢れた。

 その後、鈴木は『神様はじめました』の連載を開始し、確かな実力で人気を確立。ファンを多く持つ同作は2012年と、2015年にTVアニメも放送され、2015年と2016年には舞台化もされるほどの大作となった。

 そして長きにわたる連載の末、2016年5月発売の『花とゆめ』12号にて完結。奈々生と巴衛の関係が多くのファンの期待にこたえる形で描かれた。完結巻が発売された今、ファンは「すごく感動した…(*´ω`*)」「最終巻と聞いていつもよりゆっくりじっくり噛み締めながら読みました、、もう涙が止まらない…感動した。結構ガチ目に」「こんなにも綺麗に終わると、感動とともに怒涛のように寂しさがこみ上げてくる」と、絶賛とともに寂しさを訴える声があがっている。

 大団円で完結を迎え、ファンを満足させた『神様はじめました』最終巻。通常版の他、限定版ではオリジナルアニメDVDも付いているという。また2016年12月20日(火)には描き下ろしまんが32p付きの公式ファンブックも発売される予定となっているため、完結を迎えた後もまだ楽しませてくれそうだ。奈々生と巴衛の関係の変遷を思い出しつつ、号泣間違いなしの25巻を堪能しよう!