「甘酒ヨーグルト」が「猛暑と冷え」に効くのはなぜ? ~腸と発酵食のスゴイ関係~
更新日:2020/4/14

腸が健康なら、お肌のツヤが良く、風邪知らず。さらに高血圧を抑えアレルギーの軽減も。体でもっとも長い消化器官こと、「腸」を健全に保てば、美貌も健康も一度に手に入るのです。
そんな腸を健やかに、さらに栄養豊富で注目されている食品があるんです。それは、お米からできた東洋の発酵食品「甘酒」に、ミルクからできた西洋の発酵食品「ヨーグルト」をミックスさせた「甘酒ヨーグルト」。
甘酒ヨーグルトとは、甘酒にヨーグルトを1対1で混ぜ合わせたもの。お好みで割合は調整できますが、暑さで体がバテ気味のとき、ぜひ試して欲しい健康食品です。なぜなら甘酒ヨーグルトは健康へのメリットが非常に大きいのです。そして夏にお勧めしたい理由はその味わい。甘酒は甘すぎてちょっと…、という人にはぜひ試してもらいたいのです。ヨーグルトが入ることで爽やかな酸味がプラスされて非常にスッキリとした味わいになり、そのままデザートとしてもおいしい一品になります。
さらに栄養面でもパワーは2倍に。甘酒に同じく発酵食品であるヨーグルトを合わせると、最強の美容・健康食品となると、栄養学博士の落合敏氏も太鼓判を押しています。
■ダイエット、シミ・シワ予防に
そもそも甘酒には、100種類を超える酵素が含まれています。代表的なのが「アミラーゼ」や「プロテアーゼ」といった消化酵素。消化を助けて胃腸を元気にする力があります。また、「ビタミンB1、B2、B6」「ナイアシン」「葉酸」などのビタミンB群。「アルギニン」「グルコタミン」といったアミノ酸。さらにオリゴ糖に食物繊維など…。どれも体に必要な栄養素ばかり。
一方のヨーグルトには、ご存じの「乳酸菌」が豊富。腸内細菌に働きかけて善玉菌を増やします。結果、便通が良くなり、ニキビや肌荒れ、冷え性を改善。さらに、「カルシウム」は骨粗しょう症予防だけではなく、神経を安定させてイライラを緩和させるというメンタルにも働きかけます。
また甘酒にも共通しますが、美肌や美髪づくりに欠かせないビタミンB1、B2、ナイアシンなどのビタミンB群も多く含まれています。
各々の食材には、栄養がてんこ盛りということはお分かりいただけたと思います。では、甘酒ヨーグルトを食べ続けると具体的にどんな変化が見られるのでしょう。
まず、ダイエット中のおやつに非常に優れていること。甘酒に含まれるブドウ糖は、速やかに脳のエネルギー源となって満腹感を得やすくします。普通、別の食材で空腹を満たそうとすると、食べたものがブドウ糖に分解されるまでに時間がかかります。その結果、ついつい食べ過ぎることも…。
しかも甘酒のブドウ糖は、砂糖を添加したものではありません。こうじが発行する過程で、米や麦に含まれるデンプンが分解されてブドウ糖になるため、自然な甘さなのです。
数ある甘酒ヨーグルトのメリットのうち、もう一つ見逃せないのが、「美肌」の良きサポーターであること。甘酒の発酵過程でつくられるコウジ菌。この菌は、シミの原因となるメラニン色素の過剰生成を抑え、肌の黒ずみやシミを防ぐ働きがあります。また、ヨーグルトにも甘酒にも豊富なビタミンB群。こちらは、細胞の再生を促して肌や髪に潤いや弾力、張りに不可欠な成分。
またシワの原因となる肌の乾燥。これは、肌の主成分であるコラーゲン不足から起こり。コラーゲンを不足には、甘酒のアルギニンやグルタミン、ヨーグルトの必須アミノ酸が材料となります。
その他にも腸内環境を整え、免疫細胞のバランスを整え、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを下げるなど数え切れないほどのメリットが甘酒ヨーグルトには秘められているのです。
■甘酒ヨーグルトは料理でもおいしい
では甘酒ヨーグルトはどうつくるのか? 手っ取り早く食べるのなら、米こうじを材料とする市販の甘酒にヨーグルトをプラスしてそのままいただくこと。落合先生がおすすめしているのは、甘酒を手づくりすること。炊飯器を利用して発酵を促すだけで、ノンシュガーで低カロリー、栄養豊富な飲み物がつくれます。手づくり甘酒のレシピは、『食べるクスリ 甘酒ヨーグルト』(落合敏/主婦の友社)にまとめられているので、参考にしてみてください。
甘酒ヨーグルトが優れているのは、“そのまま”食べるだけではないことです。お料理に、飲み物に、デザートに加えることができることです。例えば、ココアやエスプレッソ、コーヒーに。また野菜ジュースに入れてみると味わい深くなります。
ここで甘酒ヨーグルトの簡単なアレンジレシピをご紹介。
〈たこのカルパッチョ〉
材料
・ゆでたこ……足1本分
A -粒マスタード……小さじ1
-甘酒ヨーグルト……小さじ2
-オリーブオイル……大さじ1
-レモン汁……大さじ1
-塩……少々
つくり方
1 ゆでだこは薄くそぎ切りにして、器に盛る
2 Aをよくまぜ合わせ、「1」にかける

〈キウイと甘酒ヨーグルトのスムージー〉
材料
・キウイ……2個
・グレープフルーツ(果汁)……1個分
・甘酒ヨーグルト……1カップ
つくり方
1 キウイは角切りにする
2 器に甘酒ヨーグルト、「1」の順に入れ、グレープフルーツ果汁を注ぐ。まぜながらいただく

この他にも、「甘酒ヨーグルト寒天のカプレーゼ」や「甘酒ヨーグルトの乳酸キャベツ」「ごまだれそうめん」などのお料理として。また「大人の抹茶ババロア」「りんごと甘酒ヨーグルトのデザートピザ」などのスイーツとしても活用できます。
甘酒は炊飯器を利用して一度に500ml程度をつくれます。冷凍保存できるので小分け利用も可能です。1日1回、少量でも食べ続ければダブルの発酵食品であり栄養豊富な甘酒ヨーグルトのメリットを実感できるはずです。この夏の栄養補給、そして美容・健康のお供として、ぜひ甘酒ヨーグルトを食べてみてください。
文=武藤徉子